土曜日の夜コメ『今後の相場展開予測11/24-』にも記しましたが、日本市場のここからの勝負は買いと売りの神経戦になると考えています。騰落レシオ(25日)は70%割れの水準に達しており、12日平均では50.4%と短期的な「売られすぎ」の水準に至っています。したがって、いつ反騰してもおかしくない状況下にあり、またそれ故に、安値買いの買い玉の投げが投げを呼ぶオーバーシュートの下落も想定できる情況にあります。そのことを、まず頭の中に入れた上で判断し、行動することが大切と考えます。
1. 前提
まず、筆者が監視している主な銘柄の直近のポイントとなる日付けと終値、出来高を挙げます。
NEC 11/19 215円(-7円) 1.2億株(260億円)
みずほFG 11/19 155円(-11円) 4億株(628億円)
三菱UFJ 11/19 466円(-18円) 1.2億株(566億円)
どの銘柄も、期せずして11/19となりましたが、この日を特定したのは、出来高を伴って下落したことによるものです。この日の出来高は、普段の2倍から4倍程度となっています。出来高の後方のカッコは、終値で算出した当日の買い手の時価総額です。11/19は木曜日であり、翌日の金曜日は、どの銘柄も反発しましたが、上げ幅は半分以下と、前日の下げを回復するまでには至らず、信用買残はどの銘柄も増加していることから、11/19の買い手の多くは利益確定せずに持続しているものと思われ、11/20の出来高を加えれば、買い持ち玉の総額はさらに増えるものと考えます。したがって、11/19の下落幅を超えるためには、先週後半の出来高を超えるエネルギー、または先高感が必要となりますが、現況下でそれを望むことはかなり難しいと考えます。
NK225が1万円に乗っている頃から引き続き、筆者の相場展開予測は「下落」を支持しています。もちろん、小反発は予測の範囲内です。11/19の売り方の狙いは、この日の出来高増となった買い玉を投げさせることにあります。昨日もコメントしたように、オシレーター系指標のMACDでは、どの銘柄も下落余地を残しており、売り方を支援しています。
2. 下値目処
11/19の買い手は、株価がいくらになったら投げるかを考えてみます。ロスカットルールは、もちろん人それぞれでしょうが、筆者は通常5%-7%程度に設定します。それぞれの銘柄の11/19終値を5%-7%ディスカウントすると、NEC 200-204円、みずほFG 144-147円、三菱UFJ 433-442円の値が算出されます。NECは200円の大台、三菱UFJは直近安値である10/2の439円の抵抗線と一致してきます。みずほFGは特に抵抗線がありません。
したがって、この価格帯まで下落した場合、さらにダメ押しの下げがあると考えるのが妥当です。先日来、コメントしている負のスパイラルによる思いがけない安値が出現する可能性もあります。株式の世界は非情な世界であり、弱いものを徹底的に叩き、強いものがのし上がる世界です。個人投資家は、情報収集と分析、そして慎重さという武器と鎧で武装し、自らの身を守るしか手立てがありません。筆者が中途半端な位置ではポジションを持たず、弱いカードしか手中にないときは、あっさり試合を流す慎重さを以て当たっているのはそのためです。
次に、前述の値頃まで下落した場合、出来高やオシレーター系指標を読み、今回は「買い」でエントリーします。タイミングは、明らかなオーバーシュートまたはオシレーター系指標が底を打った翌日を想定しています。「落ちてくるナイフはつかむな」の格言どおり、値惚れ買いは禁物と考えます。
ここまで来れば銘柄はNK225との連動性がある銘柄であれば、即ち新興市場以外なら、何でもよいと思われますが、敢えて言えば、四季報の数字が改善傾向にあり、下落幅が大きかった銘柄で、ある程度の商いがこなせる銘柄が望ましいと考えます。そのためには、日々、いくつかの銘柄を定め、株価を始め、出来高、信用倍率、チャート、オシレーター系指標などを監視していく必要があります。
3. 下値の日頃
筆者が想定している日頃としては、一昨日のコメントで、先週の米国市場が思いの外強い動きを続けたことから、1週間前に予測した「11/24-27、あるいはその翌週の前半あたり」よりも「少し後ろにずれてきたと考えています」と記しましたが、もう少し具体的に考察するなら、日立の売出価格決定期間及び同時発行する転換社債の転換価格決定期間が12/7-12/10になっていることから、その直前となる11/30-12/4の週央から週末、またはズバリ12/7と予想しています。
この日柄は、NECの新株の受渡日となる11/27の翌営業日と一致し、もう一つの未確定事項である三菱UFJFGの公募増資の発表の消化や、想定外ではありますが、年内増資見送りの発表時期と一致してくると考えます。
以上の通り、今週は相場転換の有力週であることは間違いないながらも、今週11/24-27は、日柄としてまだ若く、現時点においては見送りが好ましいと筆者は考えています。ただ、相場は日々動いていますので、いつ三菱UFJFGの増資報道が行われるか、また、その他マーケットのわずかな変化も見逃さないように、いつにも増して監視を強化しいく必要がある時期に差し掛かっていると考えます。
明日に続く