結論から言って、三菱UFJFGの公募増資によって、今後の相場展開は非常にわかりやすくなったと筆者は考えています。


三菱UFJFGの過去4ヶ月の高値は8/4の619円であり、直近高値は11/12の523円と株価は見劣りするものの、MACDの位置は8/4に匹敵する高さに位置しており、週末の小幅下落によってMACDは下向きに変わりつつあります。月曜日には、ADR値どおりに下落するものと考えていますので、シグナル線をMACDが下抜き、下落波動入りを示唆します。


増資懸念は三菱UFJFG固有のものではなく、銀行株を始め、日本株全体に根深く巣くっている問題であり、まぁ、ないとは思っていますが、野村HDも2回目の増資に踏み切るとの観測もあり、当然にしてNK225の下落要因となるものと考えていることは、昨日、コメントしたとおりです。日立製作所も4,000億円の増資を決めたとのニュースも流れており、今後、追随する企業がどの程度出てくるかも注意して見ていく必要があると考えます。。


しかしながら、企業の増資は短期的には株式の希薄化要因から株価は下押すものの、企業経営にとっては財務体質の強化につながるものであり、プラス要因であることも事実です。チャート的にも、NK225のMACDは既に下方に位置し、下値はそれほど深くないことを示唆しています。騰落レシオ(25日平均)に関しても週末現在80.39と低い位置にあります。また、12日平均の騰落レシオは59.2とさらに低く、米国市場の予測と同様に、スッと下げると言うより、戻りを試しながらも下落していき、最後にダメを押す値動きを想定しています。


NK225の下落幅については、以前から予測しているとおり、それほど大きなものではなく、敢えて値頃を言えば200日線の9,300を下抜く、9,000円-9,200円程度と想定していますが、この辺はダメ押し、即ち買い持ち玉を投げさせるためのオーバーシュートもありと考えています。この辺の動きは、相場展開のわかりやすさに比べ、相当にトリッキーなものになると考えています。


日柄については、他企業の動向にもよりますが、三菱UFJFGの公募増資のスケジュールに合わせてくるのではないかと考えています。公募増資スケジュールは、18日の決算発表日に公表されるものと想定されますので、今月末~来月初めにかけて発行価格の決定期間が設けられるものと推測しています。あるいは、公募増資自体が事前にリークされたため、ファイナンスのスケジュールも決算発表前にも市場に流れる可能性があり、その場合、多少の前倒しも考えられます。


ただ、今回の三菱UFJFGの増資については、今後、春先にも実施が見込まれる増資ラッシュの先兵として、どうしても成功させなければならない増資であり、どこが幹事証券となるかにもよりますが、全体相場と動きを合わせるのが、新株の需給を促進させるために必要なことであり、当然、そこに合わせてくるものと考えます。


新株の発行価格、つまり公募増資発表後の下値目処は、株式の希薄化の係数を週末の株価に乗じて算出される数字の手前あたりとするのが通常ですが、三菱UFJFGの場合は、25日線のかなり上方に位置し、他の銀行株に比べ割高感があり、MACDの位置もかなりの下落余地が残されており、今週の値動きや出来高、増資スケジュール等を見ながら考えるべきと考えています。


ちなみに、日柄では、先頃の野村HDの場合は、公募増資発表後6営業日に下値を叩き、7月に行ったみずほFGの場合は9営業日目に下値を叩いています。また、発行価格決定期間との関係では、野村HDが始期の2日前。みずほFDは決定期間中となっています。しかし、この辺の日柄については、全体相場の指数やムードによって多少異なってくるものと考えます。


ただ、今回の三菱UFJFGの場合、事前リークの形をとっているため、増資スケジュールの発表と同時に材料出尽くしで上げに転じることも想定され、この点は注意が必要と考えます。


これらを総合して下値の日柄をイメージすると、11/24-27、あるいはその翌週の前半あたりが該当するのではないかと考えますが、三菱UFJFGのみでなく、他企業の増資観測にも注意していく必要があると考えます。その意味では、今週は下げても、まだ買うには早いと考えています。


狙いの銘柄は、三菱UFJFGにタイミングが合えば一番ですが、このほか証券や電気、鉄鋼も候補になると思われます。高値から一気に下げた銘柄を狙うのが効率が良いと考えます。その場合、ファイナンス実施の可能性の低いものを選ぶことは言うまでもないことです。


いずれにしても、ここからはテクニカル重視で、日々、NYSE並びにNK225、個々の銘柄のオシレーター系の各指数等を点検し、慎重さとともに、ここと思ったポイントでは大胆に狙うのが良いと考えています。


投資判断は見送り(慎重に監視)
明日に続く

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