野村HD、東芝についてのコメントは下にあります。
筆者は、このブログを開設した10月中旬以来、米国経済は政府の財政出動や政策によって作られた一時的な好転であり、実体経済の持続的な成長にまで発展するまでには至っていない可能性があると述べてきました。発表される経済指標も、それを裏打ちしているように見えます。
そして、米国のコピー相場であるNK225も米国株の下落と歩調を合わせて調整に入ると考えています。
日柄を予測することは、相場が生き物であるため、なかなか的中するものではありませんが、敢えて筆者なりのイメージを言えば、米国の業績発表が一巡した翌週の11月第1週後半から第2週前半がポイントになると考えています。企業の好業績発表を上昇という形で消化した市場が次なる材料とするのは、世界中がマーケット関係者が注目している毎日発表されるニュースや経済指標です。
ただし、相場は折り返す手前の段階ではなかなか慎重です。「相場は悲観の中でうまれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟する」という有名な相場格言があります。言葉通り、相場は楽観の盛りに下落するものです。
少し乱暴な言い方をすれば、トランプのババ抜きと同じで、誰かにババをつかませなければゲームは終わりません。そのためには、超楽観ムードや悲観ムードの演出が必要とされます。
それゆえに、相場が底を打つ際には好材料が出ても「もっと下がる」との疑心から上がらず、逆に天井を打つ場面では「もっと上がる」という楽観からなかなか下げず、その間に、大口などのファンドは、しっかりと次のポジションを固めるのです。その期間が、米企業の決算発表の余韻が残る1~2週間と考えています。
この日柄は、筆者がイメージするNYとNK225の騰落レシオの上限と一致します。週末のNK225の騰落レシオ(25日)は87.73、NYSEは110と高いのですが、NYSEは150あたりから下降してきており、株価の値上がりと比較して過熱感は薄いと考えています。NK225の騰落レシオは、下図のとおり、1~2カ月ごとに上下しており、ここからは110-120あたりまでの上昇の可能性が高く、米国企業の決算発表から連想される、今週から本格化する決算発表への期待感や増益発表を素直に好感していくものと思います。と、書くと「よーし、買いだ」と思われる方も少なくないかもしれませんが、買うのであれば、他の分析指標や経済指標などの動向を考え合わせ、10/5近辺で買うのがリスクが少なく、今は中途半端な位置にあると考えます。
なお、騰落レシオは単純な指標ながらも、NK225との親和性が高く、株価の位置に惑わされることなく、相場の転換点をさぐるには良い指標です。他の分析手法と組み合わせることで、より正確性が増してきます。NK225のチャートも貼っておきますので比較して特徴をつかまれると良いでしょう。
ただし、リスクシナリオも当然に存在します。
昨日も「米国の金融機関破綻、100社超す」のニュースがありましたし、中国の温家宝首相が23日、「中国企業と経済は全体的に「経済発展政策による押し上げ効果に大部分を依存している」とし、「中国政府がこれらの政策を時期尚早に撤回した場合、これまでのすべての努力が無駄となり、(経済の)後退に直面するだろう」と述べた」との報もあり、温家宝首相自身が自国の好景気が政策支援に基づくものであると認めるなど、『正直すぎるなぁ』と思いました。
しかしながら、今はメインシナリオが有力と考えていますので、これを基に、日々、マーケットから発信される情報をニュートラルに受け止め、マーケットの体温と自らの体温に差がないかを確認していきます。
投資判断は見送り。狙いは、あくまで天井圏の空売り待ち。ノーポジ継続です。続きは明日。

