本日のNK225は3.45円安の10333.39円と、昨夜のCMEより若干高く引けました。騰落銘柄数は、上755/下769とNK225指数と同じく拮抗しています。朝のコメントで「ADR銘柄等は安く返ってきており、個別がどこまで戻れるかが今日の焦点だ」と書きましたが、個別は、朝方はADR値やOTC値をつけるなど安値に沈みましたが、概ね跳ね返って引けており、指数以上の強さを感じます。圧巻は、先日からコメントしている野村HD。OTCの大和証券が-16円の3.3%安で返ってきたため、寄り付きは7円安の671円で寄り付いた後、663円まで下げ、この安値から切り返し、高値691円の684円とプラス引けしています。大和証券も9円高で引けており、この辺の値動きからは強さを感じます。
ただし、相場としての中身に内容はなく、米ヤフーが引け後に発表した決算が予想を上回ったことを材料にソフトバンクに普段の2倍の資金が集中するなど、手詰まり感の強い相場展開となりました。NY頼みといったところでしょう。
さて、そのNYは、筆者が注目したように(米)9月住宅着工件数の予想外の落ち込みが、ここのところ上昇していた利益確定売りを誘って下落しましたが、企業業績の根強い回復期待から半値戻し水準で取引を終了しています。回復期待といっても、出来高から見て、実需買いより、売り方の買い戻しといったところでしょう。
筆者は、最近の米国の経済指標から、そのファンダメンタルはけっして強いものではないと観察していますが、それでも株価は、11月初旬までは上げる可能性があると述べてきましたし、今でもその考えに変わりはありません。今後、発表されてくる経済指標においても、けっして強いものばかりではないと思いますが、それでも、株価は上がっていくのではないかと考えています。その理由として、上離れるにしても、下離れるにしても、その際の株価の動きはなかなか粘り腰というか、優柔不断な上司のように、時間だけがたっていきながらも事態はどんどん進んでいく場合が多いからです。これは市場の成立要件というか、なぜベアマーケットにおいてもラリーが生じるかということを考えると理解できると思います。
詳しい考察は次回に譲りますが、いずれにしても、確固とした相場観を持って相場に臨むことが目先の動きに翻弄されることのない、トレンドの正しい方向性を読むことにつながります。そのためには、できるだけポジションを持たないことだと考えます。ポジションを持った途端、「相場観」は「期待感」に変わることが人間の常だからです。誰も、下がると思う株を買う人はいないわけですから・・・。筆者がノーポジにこだわる理由はここにあります。絶対的な確信を持つまでトレードしない、ということです。
静かにマーケットを観察し、いち早く折り返し点を見つけることが最大のリスク軽減であり、リターンの増大であると考えます。そのために、毎日、発表される指標やニュースに目を通し、株価の動きを地道に追いかけるのです。
幸いにして、今夜はボーイング、ウェルズファーゴ、モルガンスタンレーなどの企業業績の発表以外にはめぼしい経済指標の発表はない模様で、現時点でCMEは下げているものの、今夜のNYと明日の日本市場は静かな相場展開になることが想定されます。中国では、明日にGDPなど重要な経済指標の発表が相次ぎ、後場からは多少、影響はあるかもしれませんが、中国政府のこの手の数値ほど眉唾ものはないので、持続性のある動きにはつながらないと思います。もちろん、中国の景気動向は日本や米国にとって重大な要素であることは間違いないですが、中国の景気動向については多くの方が感じているとおりだと思います。
なお、銀行株の軟調について、ロイター日本語版http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-12055520091021 がかなり丁寧に解説してくれていますので、筆者の下手な解説より正確で読み応えがあると思いますので、ご興味のある方はお読みください。
というわけで、投資判断は見送り。ポジションはノーポジ継続中。
明日に続く。