昨夜のNY株式市場の上伸を受け、NK225はギャップアップして始まりましたが、後場には寄り付き水準を下回る場面もあり、NY頼みの色彩が鮮明に。結局、100.33円高の10,336.84円で引けました。銀行、証券等の金融株が上げた一方、過熱感のあった鉄鋼株には寄り後の安いものが目立ちました。注目の野村HDは4.91%の大幅高と「さすが!」といったところで、ファイナンスで放出された株式の売却が進んでいることでしょう。
どうやら日本航空問題が、とりあえずの決着を見る様子です。日航への当面のつなぎ融資に政府保証を付けることで大筋合意したニュースは読売の電子版では14:57に伝えられており、材料としては織り込み済と思われます。
みずほFGをはじめとする銀行株の戻りも、あと少しのところかと思われます。日航問題という、降って沸いた騒動は一応の決着でしょうけれど、根源的な景気悪化懸念は解消されたわけではなく、高値追いは禁物と考えます。特に、筆者のようなザラバに立ち会うことのできない投資家は、中期的なトレンドが明確になるまで静観あるのみの姿勢を貫くべきと考えます。
さて、9月16、17日に日銀で開催された金融政策決定会合議事要旨が日銀のHPにアップされました。http://www.boj.or.jp/ 「海外金融経済情勢」について、冒頭で次のように述べられています。
「世界経済は、持ち直しつつある。米国経済は、下げ止まっている。住宅投資は持ち直しており、住宅価格の下落テンポも緩やかになっている。また、設備投資の減少が小幅になっているほか、個人消費も、財政面での景気刺激策を受けた自動車販売の増加により押し上げられている。生産は、在庫調整の進捗を背景に、下げ止まっている。労働市場では、失業率が上昇しているほか、雇用者数も減少を続けているが、その減少ペースは和らいできている。物価面では、総合ベースの消費者物価の前年比は、エネルギー価格の大幅な下落などから、マイナス幅が拡大している。エネルギー・食料品価格を除くコアベースでの前年比上昇率は緩やかに低下し、1%台半ばとなっている。(後略)」
確かに、少し前にも書いたように、ここのところABX指数は急激に上昇し、昨夜の指数は続伸し、格付けの高いものは直近の高値を抜いて伸びてきており、住宅投資の持ち直しが感じられるところですが、格付けの低いものは直近の高値を抜ききれず逆に低下しています。参考までに、先日貼ったリンクでは個々のIndexをクリックしなければ前日比や時系列上の動きがわからないため、筆者は毎朝、数値をエクセル表にコピペして時系列の変化を確認しています。
格付けの高いものが買われ、低いものが売られるというのは、ある意味当たり前のことですが、格付けの低いものが頭打ちとなり、上昇幅は限定的で、未だに低空飛行を続けていることは、米国の住宅市況(個人の耐久財消費力)の度合いを測る意味では、まだ持ち直しには至っていないのではと考える次第です。
折しも、本日は(米)9月住宅着工件数の発表が日本時間の21:30にありますので注目してみていきます。まぁ、着工件数は住宅ローンの申請件数に比べて、より過去の数値となりますので、事前の予想通り、米国の個人住宅建設促進政策によって良い数字が出てくると思いますが・・・。
と書いたところ、事前予想では、前月の59.8万件に対して1.2万件増の61.0万件でしたが、結果は59.0万件と予想より2万件のマイナス、しかも前月比でもマイナスとなっています。同時に発表された9月建設許可件数も事前予想より2.2万件の減少となっており、この指標を見る限り住宅市況は改善していないようです。この数字を受けて、明日のABX指数がどう動くか先行きを占う意味で注目です。9月生産者物価指数も予想を下回る数字となりました。
しかし、デュポンの増益発表やキャタピラーの通年予想利益の引き上げなど明るい材料もあり、キャタピラーの時間外取引は22:00現在、3.66ドル高、6.33%の上昇と年初来高値を更新中と、今夜のNYがどちらの材料に反応していくか注目です。直感的には強地合いを引き継ぎそうですが、どうなるでしょうか・・・。
なお、NK225の騰落レシオ(25日)は、88.14と順調に伸びてきました。12日平均では106.2と一気に上がってきました。
投資判断は見送り。ポジションはノーポジ継続中です。
明日に続く。
なお、国内では、ロイターの最新のニュースで「金融機関の増資、メガバンク頭取なら常に意識=全銀協会長」との報。増資への地均しは着々と進んでいる模様。全銀協会長は三菱東京UFJ銀行頭取です。http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-12034320091020

