博多と言えば、豚骨ラーメン、モツ鍋、中洲、そして屋台。
テレビや雑誌によってなのか、人の話だったか、いつの間にか頭に刷り込まれた、単純な地方名物情報。
札幌と言えばススキノ、とかね。
観光客にとっては、それくらい分かり易い方がいいのかもしれない。
博多の夜、街のあちらこちらに屋台が並ぶ。
屋根に原色の電光看板。
派手な暖簾。
周囲の近代的なビルとの対比、ミスマッチ感が、オリエンティックな光景として目に写る。
どこから湧いたのだろう?
昼には影も見えなかったのに。
博多と言えば屋台。
僕は、観光客とは少し(かなり)事情が違うけれど、一度くらいは入ってみたい。
ここに来た当初、怖じ気付いて止めてしまったけれど、明日には出ていくのだから、最後に。
博多と言えば中洲。
何かの雑誌で、川沿いの屋台通りの写真を観たことがある。
その場所は、もう何度も通っていて、天神からすぐに行ける距離だ。
よし。
仕事を終え、送って貰った西鉄天神駅から、5分ほど歩いて、大きな川に出る。
その橋の上から、対岸を眺めれば、沢山の屋台の灯りが、夜に瞬いていた。
渡って、通りへ入ると、いきなり手前の屋台に、順番待ちの長い行列。
狭い道を更に進めば、呼び込みをしているお兄さん、中に入りきらず、外のベンチで飲み食いしている客、行き交う人々で盛んな賑わい。
喧騒の中、店を物色しながら歩いていると、俺も今から屋台に入るんだ、という、誇らしげな気持ちになる。
ただ、どこにしようかなかなか決まらない。
迷って、行ったり来たり。
「お兄さん、寄っていかんね。ラーメンもあるよ」
3周目に声をかけられ、見れば丁度、一人分の席が空いていて、ここに決めた。
「お飲みものは?」
「ビールを」
「お勧めは牛サガリやね、焼く?」
サガリが何なのか聞くと、牛の横隔膜だと言う。
それと、焼鳥を8本頼んだ。
冷えた瓶ビールをグラスに注ぎ、まずはぎゅっと飲み干す。
渇いた喉に水脈が走り、お腹に染みた。
旨いっ。
最初の一杯から後は、ゆっくり呑んでいると、注文した品が出て来た。
牛サガリは、表面を焼き、中はレアのステーキで、食べ易いように切ってある。
柔らかくてジューシー。
焼鳥は、豚バラ、豚軟骨(コリコリ)、貝柱、トマトのベーコン巻き(焼いたトマトが甘く、ベーコンの塩気と合う)を2本づつ。
どれも美味しい。
もう一本、ビールを飲み、手羽先を食べ、締めにラーメン。
博多と言えば豚骨ラーメン。
思っていたよりもあっさりしたスープに、細くて固い麺。
チャーシュー、刻み葱、ぱりぱりとした木耳との相性がいい。
ツルツルとした喉越しも気持ち良い。
皆、酒を飲み、食べ、談笑し、楽しそうだ。
僕も楽しい。
ほっと、幸せなため息が出た。
「おあいそお願いします」
「はい、8000円です」
「・・・えっ」
高くないか?
「本当に?」
「はい」
間違ってはいないらしい。
周りの視線に恥ずかしくなって、黙って払って出たが、釈然としない。
これが相場なら、まあ仕方ないんだけれど。
道場さんに話してみた。
「屋台って結構高いんですね」
「馬鹿、中洲の屋台にはぼったくるとこがあるったい。なんで行く前に言わんとや」
やられた。
最後に貰った強烈なカウンター。
博多の夜は・・・刺激的だった。
テレビや雑誌によってなのか、人の話だったか、いつの間にか頭に刷り込まれた、単純な地方名物情報。
札幌と言えばススキノ、とかね。
観光客にとっては、それくらい分かり易い方がいいのかもしれない。
博多の夜、街のあちらこちらに屋台が並ぶ。
屋根に原色の電光看板。
派手な暖簾。
周囲の近代的なビルとの対比、ミスマッチ感が、オリエンティックな光景として目に写る。
どこから湧いたのだろう?
昼には影も見えなかったのに。
博多と言えば屋台。
僕は、観光客とは少し(かなり)事情が違うけれど、一度くらいは入ってみたい。
ここに来た当初、怖じ気付いて止めてしまったけれど、明日には出ていくのだから、最後に。
博多と言えば中洲。
何かの雑誌で、川沿いの屋台通りの写真を観たことがある。
その場所は、もう何度も通っていて、天神からすぐに行ける距離だ。
よし。
仕事を終え、送って貰った西鉄天神駅から、5分ほど歩いて、大きな川に出る。
その橋の上から、対岸を眺めれば、沢山の屋台の灯りが、夜に瞬いていた。
渡って、通りへ入ると、いきなり手前の屋台に、順番待ちの長い行列。
狭い道を更に進めば、呼び込みをしているお兄さん、中に入りきらず、外のベンチで飲み食いしている客、行き交う人々で盛んな賑わい。
喧騒の中、店を物色しながら歩いていると、俺も今から屋台に入るんだ、という、誇らしげな気持ちになる。
ただ、どこにしようかなかなか決まらない。
迷って、行ったり来たり。
「お兄さん、寄っていかんね。ラーメンもあるよ」
3周目に声をかけられ、見れば丁度、一人分の席が空いていて、ここに決めた。
「お飲みものは?」
「ビールを」
「お勧めは牛サガリやね、焼く?」
サガリが何なのか聞くと、牛の横隔膜だと言う。
それと、焼鳥を8本頼んだ。
冷えた瓶ビールをグラスに注ぎ、まずはぎゅっと飲み干す。
渇いた喉に水脈が走り、お腹に染みた。
旨いっ。
最初の一杯から後は、ゆっくり呑んでいると、注文した品が出て来た。
牛サガリは、表面を焼き、中はレアのステーキで、食べ易いように切ってある。
柔らかくてジューシー。
焼鳥は、豚バラ、豚軟骨(コリコリ)、貝柱、トマトのベーコン巻き(焼いたトマトが甘く、ベーコンの塩気と合う)を2本づつ。
どれも美味しい。
もう一本、ビールを飲み、手羽先を食べ、締めにラーメン。
博多と言えば豚骨ラーメン。
思っていたよりもあっさりしたスープに、細くて固い麺。
チャーシュー、刻み葱、ぱりぱりとした木耳との相性がいい。
ツルツルとした喉越しも気持ち良い。
皆、酒を飲み、食べ、談笑し、楽しそうだ。
僕も楽しい。
ほっと、幸せなため息が出た。
「おあいそお願いします」
「はい、8000円です」
「・・・えっ」
高くないか?
「本当に?」
「はい」
間違ってはいないらしい。
周りの視線に恥ずかしくなって、黙って払って出たが、釈然としない。
これが相場なら、まあ仕方ないんだけれど。
道場さんに話してみた。
「屋台って結構高いんですね」
「馬鹿、中洲の屋台にはぼったくるとこがあるったい。なんで行く前に言わんとや」
やられた。
最後に貰った強烈なカウンター。
博多の夜は・・・刺激的だった。