猫は十年生きるとしっぽが二つに割れて猫またになる。
といわれている。
我が家の第2息子は、家族の期待を一身に集めていたのだが、残念ながら十歳の時、ついに、しっぽが割れることはなかった。orz
が。
「にゃっ」
短く鳴いて、第2息子が母と娘の間に、ぽてっと横になる。
母と娘、無視。
「ん!」
またしても第2息子、短く鳴いて、前足を使ってずりずりと動き、前足をそっと娘の手につける。そして、器用なことには、しっぽをぱたんと振って、母の手も叩く。
「おい、オレはここにいるぞ」というように。
くっ。
母の負けだ。
「あーん、第2息子。かわいいいん」
母が第2息子のふかふかのおなかに顔を埋めて猫かわいがり。
「第2息子、かわいー」
娘が第2息子の頭をくりくりとなでる。
娘も敗北。
「勝った」といわんばかりに、第2息子が全身の力を抜き、あごをあげて母と娘に指示する。
「ほら、おまえら、かわいいオレ様をマッサージせんか」
そうなのだ。
第2息子は、マッサージの心地よさをおぼえ、母たちに要求するようになったのだ。
母たち、下僕扱い。
お猫様の全身をマッサージ。
さらには。
「にゃあああん。にゃあああん」
暑い夏の日の午後。
第2息子が怒ったように鳴いている。何かを要求している。
「にゃあああん。にゃあああん」
しかし、トイレはきれいだし、ご飯はとっくに食べたはずだし、何を要求しているのかわからない。
あ、もしかして……。
思いついた母がエアコンのスイッチを入れた。
部屋が涼しくなる。
「ぐるぐるぐる」
と、第2息子、涼しい部屋で目を細め、横になって眠りはじめる。
この猫、エアコンをつけろと要求してたんかい!Σ(・ω・ノ)ノ!
その他、
夕食の支度の時間になると、キッチンに行こうと誘う。
就寝時間になると、布団を敷け、オレも一緒に寝てやるからと要求し、
敷くなり、人間用枕の上にいち早く陣取ってさっさと眠る。
など。
人間以上の行為、要求をするようになった。
人間である息子曰く。
「ついに、人外のものじゃなくて、猫外のものになったな」
母と娘もうなずく。
「ついに、なったな」
第2息子、十二歳にして、ついに成る。
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