アサイラム・ピース | 読書記録

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忙しくて本がなかなか読めず

ようやく読了

 

 

アサイラム・ピース@串カツ田中

 

 

忙しく

鬱々とした時期に読めて

なんとも共感できてしまった一冊

 

『アサイラム・ピース』

 

とても不思議な小説です

 

小説だよね?

 

著者のアンナ・カヴァンは精神的に不安定な女性だったようです

深刻なメンタル・ブレイクダウンに陥ったようで

それが小説にも表れています

 

自分の精神状態を小説にしたかのように

美しく孤独で

誰にも理解されないような世界に生きているような

怪しい描写が描かれています

 

『上の世界へ』は秀逸で

どうあがいても理解されない状況を

ファンタジーのような世界観で描いています

 

自己の孤独や閉塞感を

美しいベールで包んだようなファンタジーに描き上げる才能は

彼女の精神状態が不安定だったからこそなのか

 

こういう繊細な感性を持っていたからこそ

不安定な精神状態になってしまったのか

 

とても危険で美しく

誰も受け付けないような拒絶感を含んだ不思議な世界観

 

これを元気な時に読んだとしたら

とても辛かったかもしれません

 

忙しく

鬱々としていたからこそ

この世界観に入り込めたのかもしれない

世界観を共有できたのかもしれません

 

 

彼女にしか書けないような

美しく絶望的な世界

 

なんとも引き込まれてしまう1冊でした