とても美しい絵本です

 

 

 

 

 

泉鏡花の『化鳥』を

中川学さんのイラストで

 

泉鏡花は

私にはとても難しい

 

幻想的で

ファンタジーのような物語だけど

慣れない日本語が

とても難しく感じられ

読むのに四苦八苦します

 

こんな美しい日本語を

スラスラと理解できるといいなと

鏡花を読むと思います

読めないのですが……

 

なんとなくしか理解できない鏡花を

イラストと

馴染みの日本語に翻訳してくれたのが

コチラの絵本です

 

 

 

 

本当に本当に美しい絵本で

鏡花の純粋で無垢な物語と

母と子の美しい絆と

四季折々の情景と

それだけでも素晴らしいのですが

坊やの

全てのものを感じる心

坊やから見た世の中の人々

それがもうファンタジーで

ポロポロと

塞がっていた心の何かが

剥がれていく気がします

 

なんだろう

鏡花を読むと

心が磨かれ

見えなかったものが見え

感じなかったことが感じられる気がするのです

 

そして更に

物語の理解を助けてくれるのが

中川学さんのイラスト

 

これがまた

素晴らしく素敵ビックリマーク

 

イラストの面白さや

美しさや

センスが

本当に大好きです

 

ただただ

溜息でるような画集のよう

美しすぎて見惚れます

 

中川学さんと言えば

だいぶつシリーズの絵本ですね

 

 

 

 

 

 

そして

こちらもお馴染みかな?

 

 

 

泉鏡花の美しい世界は

中川学さんでしか出せないのではないかと思えるほど

センテンスとイラストが相乗効果で効いてくるのです

 

クラクラするほどの美しい世界の中の

母と子の日常

 

その素朴さと無垢さに

胸が詰まる

 

そして

ラストの文章で

グッと胸に迫るものがあります

 

本を閉じた後も

なかなか余韻から抜け出せず

最後の文章が

脳裏を駆け巡ります

 

母と子と関係を

子どもの無垢さを

母の愛情を

何だか無心に感じられます

 

美しい1冊

手もとにおきたい1冊です