最近

気になる事を一つ

 

幼児が本を借りていく場面で

幼児はよく

同じ本を借りたがります

 

そこで

親がよく言うセリフ

 

「それ 一回読んだでしょ!」

「お家にある本でしょ!」

 

というヤツ

 

幼児がどうしても借りたいと言っても

 

「他の本にしよう」

「こっちにいっぱいあるよ」

 

というヤツ

 

いつもモヤモヤしてしまう

でも

口出しはしませんが……

 

幼児(0~3・4歳くらい)は

大人が読むように絵本を読みません

 

ストーリーを追っている訳でもなく

ストーリーが面白くてお気に入りな訳でもない

 

キャラクターだったり

表情だったり

出てくるモノや場所

お気に入りのページや色

そんなモノを見ているのです

 

しかしある日

お気に入りの絵の中にあるものに

「気付く」ときがあるのです

 

例えば

コチラの絵本

 

 

 

 

子ども大好きな絵本です

 

シュールなストーリーに

大人も好きな人が多いはず

 

大人は

ストーリーを楽しみますが

幼児は

絵と言葉の響きを楽しみます

 

何回も読んでと言うのは

ストーリーではなく

その子なりの

何かが魅力的で

繰り返し読むのです

 

ある時

成長していくとともに

何かに気付く時があるのです

 

ボーンボーンという時計を実際に目にしたとか

泥棒を他の絵本で見たとか

黒ねこを昨日触ったとか

 

すると

大好きな絵本の中の光景を思い出します

これは

あの絵本の中に出てきていたのでは?

 

そして

「気付き」になるのです

 

絵本の中のボーンボーンの時計は

本当にあったんだ!

とか

猫の触り心地って

あんなにフワフワで温かいんだ!

とか

 

すると

もう一度確認したくなるのが人間です

 

自分の見たボンボン時計と

絵本の時計は同じだったかな?

 

絵本の中の時計は

どうやって動いてたっけ?

 

猫はフワフワだったけど

絵本の猫もフワフワだったかな?

 

こっちの絵本の泥棒と

あっちの絵本の泥棒は同じ格好だったかな?

 

とか

 

幼児は

確認のために繰り返し同じ本を読むことも多いのです

 

昨日読んだ本が

次の日には違って見えることも多々あります

 

家の本と同じ図書館の本が

全く同じであるとも理解できていません

 

幼児は

絵本を通じて

世の中を理解し

気付いていくことも多いのです

 

なので

同じ本を借りたいと言った時

ぜひ借りてあげて欲しい

 

大人には同じ絵本でも

幼児には違って見えるのです

 

大人でも

同じ本を読んでも

年齢によって

とらえ方が違うことってあると思います

 

幼児も同じです

 

同じ絵本を読んでいるようで

全く違って見えているのです

 

自分で気付けるその瞬間を

大切にして欲しいと思います

 

なのでぜひ

同じ絵本を何度借りても

何度読んでも

根気よく付き合ってあげてください

 

その瞬間に

彼らは成長しているのだと

思ってあげて欲しいです