人は本当に感動すると、
その感情を言葉にすることを
躊躇してしまうのかもしれない。


少なくとも僕はそうだ。


なぜなら言葉にした瞬間、
どこまでも膨れ上がって、
なかなか捕まえられない感情の外側に

大きな壁と天井を作って、
1つの巨大な箱の中に閉じ込めてしまうようで、
せっかく感じた感情を
制限してしまうように感じてしまうから。

せっかく大空に羽ばたいて
飛んでいこうとしている鳥を、
再び鳥かごに戻すような
気持ちになってしまうから。


それでも、それでも、
どうしても想いが溢れて仕方ないため、
少しだけ言葉を振り絞ってみようと思う。

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帰りたくない。
終わって欲しくない。
もう一度見たい。


先日、
あるお芝居を見に行ったのだが、
感想はこの3行に尽きる。


友人が出演していたのだが、
別にリップサービスで
書いているわけじゃない。

そして言ってしまえば、
彼だけが凄かったのではない。

役者全員が凄かった。
気迫が凄かった。
プロの仕事を見た。
完全に感情を移入していた。


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『山の神、辰巳の神』
11/24〜29
@下北沢 小劇場B1 
https://stage.corich.jp/stage/87100
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本気の芝居を観たい方は、
是非、足を運んでみて下さい。
 

 
ps:
友よ、
公演終了後、
あんまり感想を言わなかったのは、
言葉にすることで
せっかくの感情が固定化してしまうのが
勿体無く感じちゃったからなんだ。