第2次世界大戦で最高の給料を貰っていましたのはアメリカ兵で、今の金額にして月に兵士で7万5千円、将校で22万円を受け取っていました。アメリカ以外の軍隊では、兵士の受け取る金はほんのお涙金程度で、貰ったとしても多くて2、3万円でした。将校はもっと良かったが、それでもアメリカ軍の半分程度でした。
 アメリカ軍兵士が海外に身を置くと、給料が良いだけでなく、支給品として受け取るいろいろな品物の高い価値に気付かされます。中でも煙草とキャンデーは貴重品で、普段は兵士達が嫌がる非常時の携行食料さえ海外では引っ張りだこでした。そういう背景がありまして、イギリス人将校達は押し並べて気前のいいGIのことを「性欲過剰、金の貰い過ぎで、のさばる連中」と陰口を叩き、自分達のことを「給料低けりゃ、色気もわかぬ、おまけにトップはアイゼンハワー(連合軍最高司令官)」と嘆いたのでした。