N 2
もうこのまま見送ってしまったら、一生会えないのかもしれない、と思ったので、エイヤで告白することにしました。
でも「好きです」って言えなかった。だってまだ分からなかったから。
で、「もっと知りたいです。このまま死んじゃやだ」と言いました。
そしたら、キスしてくれました。・・・。
でも、「もっと知りたい」って言ったのに、彼は自分のことは何も教えてくれなかった。
他に彼女がいるのか、好きな人がいるのか、私は何なのか・・・。
私の部屋に来ていて、彼が寝ている間に彼の携帯を見てしまったことがあります。
色んなあだ名の人が書いてありました。
みんなが「N,好きだよ」「N会いたい」って書いてました。
そして別カテゴリに「男友達」っていうのが・・・。
つまりこれみんな、オンナノコなんだな。
あーあ。
でも、じゃあ、なんでうちに来るんだろう。
なんでキスしてくれるんだろう。
なんで・・・。
「もっと知りたい」の中身は、そっちにシフトしていってました。
そして、このまま愛情を注いでいたら、話しかけていたら、彼の支えになれるのか、彼が私を求めてくれるのか、どうなるかは分からないけれどとりあえずやってみよう、と思いました。
Nはじまり
Nは、仕事の仕方がとても格好いい人でした。
後輩の私に色々親切に教えてくれました。
私が家族とうまくいかなくて、そのストレスでアトピーがどんどんひどくなった時に、
「いい銭湯があるよ」と言ってふらっと連れて行ってくれました。
私は、そのお湯自体の効き目より、自宅を離れることで非常に救われた気がしました。
「家が辛かったら、離れればいい」って教えてくれました。
自分が一人暮らしをしようと思ったことと、Nを好きになることは全然関係なかったのかもしれないけれど。
もっと彼のことを知りたいなと思ったその直後、彼の異動を知りました。
「ああもう会えないかもしれない、このまま死んじゃうのかもしれない」と思うような国でした。
だから、行っちゃう前に「好きになりかけてる」と言いました。
「あなたの無事を祈ってる人がいる」と伝えたかった。
そういうのがないと、死んじゃうかもしれないと思いました。
自分が無事を祈っていることで、Nを守れると思ってました。
