ファミレス | -GREEN☆ノート-

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自己満足ですから。

今日も彼女が来た。


彼女のおかげで僕の曜日感覚は正確に働いている。


いつもの席でコーヒーをたのみ、文庫本を取り出す。

水を一口飲んで外を見ている。



コーヒーを運ぶ僕はそんないつも通りに行動する彼女をじっと見ていた。


「おまたせいたしました。」



ありがとうと小さく言った。


僕はいつもこの瞬間に全声力を使っていた。


今日の仕事がすべて終わった気分だった。





入り口で音がした。

ぼくはそっちを向こうと首を動かしかけた時彼女が顔を上げた。


びっくりした。


いつもと違う行動を取る彼女を僕は初めて見た。


なんて嬉しそうな横顔なんだろう。


こっちを見てくれなくても、その顔を見れただけで満足だった。




足音が近づいてきて、彼女の目の前に当たり前のように座った男は「コーヒー」と僕に向かって言った。


突然のことに僕は固まっていた。


「あのー、すいません。」

男がもう一度話しかけてきたその時、彼女が初めて僕の方を見た。


「大丈夫ですか?」と言われ我に返った。


「は…はい。コーヒーですね。かしこまりました。」


僕は早足で戻った。