もう涙が出そうだった。
姿を見るだけで苦しくなって避けるようになっていた。このまま離れてしまおうと思った。
君からの連絡もなく離れるのは簡単だった。携帯の名前をただながめるだけの毎日だった。
時がたつにつれて思いは変わっていった。
好きになってとは思わない。付き合ってくれなんて言わない。
ただ自分の気持ちを伝えたいそれだけだった。
この言葉を言えたなら少しは自信を持ってその先の人生を歩めたかもしれない。
今でも思うんだ。
ああ、私あの頃で止まったままだなって。成長してないなって。
まだ思い出すんだ。
君と会話した内容をはっきり覚えてるんだ。
夢に出てきたときは笑っちゃったよ。
今ならごちゃごちゃ考えずに言えそうな気がする。
「ずっと好きだったんだよ。」