シーンとしている中
その空気を破ったのはA子さんでした。
「で?どこにあるの?」
「探してみれば?」
部屋を物色するA子。
他の女二人もそれに続く。
「ハピも探してよ。」
「は?なにを?」
「見つかればわかるから探してみれば?」
と男子。
なにニヤニヤしてんだよっ
とりあえず私もキョロキョロ。
結局私たちでは見つけれず、ヒントを出してもらうことに。
「本棚」
難しそうな本が並んでいる。上から下までぎっちり。こんなもん読むのか?と思う百科事典まで。
その男子が読むイメージがまったくなかったのでね。
A子がゆっくりと
本の一冊、一冊の間から
一冊抜いて奥まで
かじりついて見てる。
二段目
三段目
四段目
四段目は立派な箱に入っている百科事典。
上も横も隙間無くぎっちり。
なにを探してるのかわからなかったけどそこにはなにも入ってないだろう。
マジで今日はなんなんだよっ
男子は知らんぷりだし
どうなるのか見守っていた時
「あった!!」
とA子が叫んだ。
バサバサと何かが出てきた。
どうやらそれは百科事典の中の1つに入っていたらしい。
本体の本が入っているところにそれを入れていたわけだ。
なるほど。
背を向けておけばまったく気づきませんね。
ものすごい派手な表紙の雑誌。
見てすぐにエロ本だってわかりましたよ。。。
続く。