わたしは、中学生の時に、『あすなろ』という言葉によって、自分自身を成長させることの大切さを知りました。

 

思春期ということもあり、いろいろな劣等感の中で苦しんでいたりしたのですが、このままではダメだと強く思いました。

 

自分を変えたい、消極的な自分ではなく、もっと積極的な自分になりたい。

 

劣等感の中で人の目ばかり気にしているのではなく、劣等感があっても、本当の自分を探したいと強く思いました。

 

また、優柔不断な性格を変えたいと思いました。そのためには、自分自身の意見考えを持つためにも、いろいろなことを自分で物事を正しく判断できる確かな基準が欲しかったです。

 

中学生になったとき、その当時テレビ番組で『柔道一直線』というものが流行っていました。

 

その柔道に憧れて、柔道部に入部しました。(現実は、テレビのような投げたら人が空中を飛んでいくような派手さはなかったのですが・・・)

 

その時、自分の身体がでかいということを初めて欠点でなく良い点であるということに気がつきました。

 

自分で自慢することになりますが、ちょっと運動神経も良かったと思うのですが、どんどん柔道が強くなって近畿大会で優勝するくらいになりました。(ですが、わたしが他の中学生に比べて身体が大きかったということもあります。振り回したら、相手が倒れて寝技で1本勝ちというのも多かったです。)

 

これで少し自分でも頑張ればできるんだという自信もついたのですが、まだまだ引っ込み思案なところは全然変わっていなかったです。

 

そこで、またある本を読みました。これは題名もあまりよく覚えていないのですが、

 

そこに、『一歩踏み出せば、そこには新しい自分がいる・・・』という言葉だったと思います。

 

また、『たとえ失敗しても、いのちまで取られることはない・・・』というようなことと、

 

『チャレンジしてうまくいかなくても、それは失敗ではない。本当の失敗は、チャレンジしないことだ。』

 

というのを見て、

 

まわりの多くの人がびっくりすることに挑戦するのです。自分でもびっくりするような挑戦でした。

 

中学校の生徒会の学年代表に立候補したのです。まわりのわたしを知っている人間は全てびっくりして心配してくれました。クラスの担任の先生でさえ、ほめてくれたのではなくやめといたほうがいいのでは?というような否定的な反応でした。

 

それでも、当選してもしなくても、人生で初めて自分で決めた大きな挑戦なので立候補をやめなかったのです。

 

劣等感のかたまりの、人前に出たくない、引っ込み思案のわたしが、選挙のポスターを作り校内に貼ってまわり、演説の文章を考え、全校生徒の前で選挙演説をしたのです。

 

当時のわたし自身、信じられない途方も無いチャレンジでした。

 

もちろん、人前で演説をする直前は緊張のあまり倒れるかもしれないとおもうほどでした。

 

でも、マイクで自分の声が運動場に響き渡り自分の耳に跳ね返ってきた時の心地よい感触は今でも忘れません。

 

緊張で嫌というより、自分の声をマイクを通して聴いた時気持ちよく爽快な嬉しさを覚えるほどの快感でした。

 

また、このようにマイクを通して反響で聞こえる自分の声をずっと聴いていたいとおもうほどでした。

 

結果などもうどうでもいいと思いました。

 

しかし、運よく大差を持って当選できました。

 

嬉しかったです。それは当選した喜びより、挑戦して一歩踏み出して今までと違う自分を発見できたからです。

 

それ以降、自分自身を向上させ成長させるという自己啓発の魅力を知りました。

 

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こころのオアシス

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