術後 失明を告げられて

私の心は 正常でいられませんでした

メグの車中でのパニックもまだひどく

いろんなことが

心をマイナスにしていきました

自立支援一覧表をもらい

車中から ひとつひとつ

電話しました

助けて欲しい

24時間 ずっと車です

もう 何ヶ月も

1時間でも おろしてあげたい

だけど メグの目の状態を説明すると

目を保証できません

そう言われ全部断われました

心が普通にであれば

なんでもないことが

失明という言葉で

正常な考えを 見失っていました

病院からも 福祉からも

みはなされ 家にも入れない

見えないメグは

車の振動だけが

なんとか心を 安定させてる状態で

寝ずに 車を走らせていました

車から 外の景色に

色がなかったのは

この頃でした

流れる景色が

映像のように 流れて

色は すべて 茶色でした

ふとその時思ったこと 覚えています

猿の惑星 みたい

地球が 猿の惑星に見える

そして

最悪のことを考えました

私とメグは 地球のゴミみたいに

走ってるだけ

生きてるだけで 迷惑

そう思いました

誰かに

失明しない 大丈夫

その言葉を探し


なにかを

頼ろう 誰かに なんとか 助けてもらおう

この思いが 私の心を 弱くしていきました

車中から

いろんなカウンセラーも受けました

見えないメグに

強度行動障害という診断が

つけられました

単なる〇‪✕‬の数で その領域は判断されます

そして 日本でも強度行動障害に詳しいというカウンセラーの言葉は

耳を疑いました

車のカギ閉めて入れなくすればいいでしょ…

先生 御自身が 失明したら正常でいられますか?

まして言葉がなかったら?

メグは強度行動障害ではありません



こんな

〇✕で人間を判断しないでください

車の鍵閉めて いまの状態のメグに

すぐに失明しろと?

そう言って 二度とカウンセラーなんて受けないと 決心しました

この後に出逢った 聴覚障害を持たれる ある施設の職員さんの言葉で

メグは 救われました

お母さん メグちゃん 車にいて安心なら

それでいいじゃないですか

いまは メグちゃんの安心だけを

考えてあげてください

この言葉で 私も救われました

メグの安心だけを

考えてあげていけばいい

私のしてることは

間違えていない

メグの残された目を

守ることだけを考えればいい

はじめて 人として

認められたような感覚でした

それからのメグは

薄皮が1枚1枚剥がれるように

すこしづつ 落ち着いてきました

パニック時に無理やり飲ませていた安定剤も

やめました

見えなくてパニック起こすのは 当たり前

薬ではない

どうしたらメグが安心でいられるか

それだけを考えました

寝る時は  車の中で 毎晩手を繋いで寝ました

車から 家で寝れるようになるまで

4年近く かかりましたが

無理のないように  20数えるまでいようね

そうメグの両手を持って

20数えるまで入れたら ものすごく褒めてあげる

これを繰り返し 20が30分に

30分が1時間にって

少しづつ メグの気持ちを第一に尊重していきました

メグは 右目が失明しています

残された左目も網膜が一部剥離しています

視界も狭く 足元の視界が、欠損していて

足元は暗闇です

家の中は

床もたたみも 暗闇です

言葉のないメグには  家怖いの当たり前で

狭い車が 安心なのも当たり前でした

ほんとによく頑張ったと思います

いま コロナ禍のなか

世の中には

たくさんの方が

自分は生きてるだけで迷惑

そう考えてしまう世の中です

私もですが…


人に迷惑かけないように生きなさい

これが  日本です

そうでわなくて

困ってる人がいたら助けてあげなさい

日本がそういう道徳であったらと

思います

私も 時々 凹んだときは

迷惑とか言ってる前に 困っている人がいたらと

考えを改めるよう努力しています

全然 実践されてないですが………