主人公・柿崎信郎(ノブ)くんが、
三十年後
父となり、
息子の不登校とどう向かい合うか答えを出せずにいたなか、
祖母の訃報を受け、生まれた町へ足を運び、若かった当時の息子と同じ年頃の自分、起きた出来事諸々
思い出した記憶を、息子へ伝える物語である。
ネタバレは置いておいて…。
作品中で、主人公の柿崎くんは同級生に言われる。
「だからって、昔に戻るわけにはいかないでしょう?嘆いたって何も始まらない。今は今でしかないんですから。‥‥だけど、智郎くん(※主人公の息子くん)にはあなたがいる」
「なんでもいいから、智郎くんと話してみた方がいいですよ」
p450より〜
ーーーわたしは、
先週
とことん自分の闇に向き合った。
ガチンコ息子とも向き合った。
わんわん泣いた。
悔しくて、自分が情けなくて、
主人にも謝った。
こころから謝った。
うまくいかない、息子との関係。
なにより、自分との関係。
息子は、スマホがほしいと言う。
買ってあげられない現実。
買わない現実。
持った時のメリット、デメリット。
家族で話して、いまは必要ないと伝える。
息子にはなかなか届かなくて…。
凹んでいたら、
娘が
「ママ、ランニングシューズ履いて!
さっ、行くよ‼︎」
『どこに?』
「いいから」
『走るよ‼️』
ここずっと、自分と向き合い、真っ黒すぎる、痛すぎる、情けない、大馬鹿な自分に、もう目を背けてる場合ではなくて。。
息子の一言、一言が胸に刺さる、ズーんと落ち込むわたし。息子の言葉が的を得ている。
嘆いたって何も始まらない。でも、昔にも戻れない。現実は変わらない。
『空見て!星がキレイ✨。
ママ、運動不足‼︎、考えすぎ‼︎。身体動かして、
いま一瞬でも、頭が軽くなるから』
💡
そうか‼️
娘はそのために、わたしを誘ったのか。
さて、1時間くらい走って、歩いた⁈だろうか?
娘に聞いてみた。
『ママ知らないでしょ、わたし、さっきね、パパに公衆電話からパパに電話してSOS出したんだよ!」
ーーーーー。
この2年で一番変わったのは娘だったかもしれない。
娘は、自分の頭で考えて、自分で決める。
そのことを実践している。
わたしは、怖れから自分の頭で考えてテンパって、ますます不安の現実を引き寄せていた。
では
わたしはこれからどうする。
こころが決まりました。
息子の変化も
娘の変化も
わたしの変化も
全部抱きしめて…。