今日は8月9日。

遠く長崎を思い、黙とうし

心から平和な世界の実現を祈ります。

 

 

さて先日、とある仕事の会合で

コンサルのディレクターの

プレゼン映像を観る機会があった。

 

観ているうちにだんだん

「あれ?これクリエイターズファイル?」

という気がしてきたのだけど

あの芸人の名前が出てこない。

 

会場を後にしながら、隣の友人に

「さっきのさ、芸人のあの人みたいで・・」

「そうそう!あれでしょ!あの筋肉の・・」

と友人も同じことを思ったらしいのだが

2人とも、あれあれ!で名前が出ない。

 

そのままトイレに行って2人で記憶のふたを

たたき合い、「あ、ロバートの秋山だ」と

ようやく最後に出てきて、

心身ともにすっきり。(トイレだけに)

 

記憶って本当に不思議だ。

人の名前ばかり消えていたりするし、

古いことの方が鮮明に記憶に残っていたりする。

 

母は亡くなった自分の父母、夫のことは

もう覚えていないようなのだが

子どもの頃に住んでいた土地の名前だけは

いつまでもしっかり覚えている。

 

懐かしい友達が住む根知、糸魚川、

清らかな水が流れる姫川、

緑のヒスイが流れ着く翡翠海岸。

 

その名前だけには反応する。

人生のほんの2,3年の間のことなのに。

長いこと住んでいる今の土地の地名は

でてこないのに。

 

川底がきらきら光る姫川で弟と泳いだよ、

雪山を何時間も歩いて学校に向かったよ。

 

子ども頃に見た風景が

記憶にしっかりと刻み込まれている。

 

それが命綱みたいな気がして

私は新潟の鉄道の旅のDVDを繰り返し

繰り返し、母と一緒に観ている。

 

どうかその地名が消えていきませんように。

祈るような気持ちで。

 

一方で・・

最近、新潟の自然が脅かされるような

ことが続いていて気持ちがしんどい。

 

柏崎刈羽原発の再稼働。

そして新潟へのイスラエル企業の工場誘致。

 

原発は再稼働時においても事故、不手際

隠ぺいのニュースが続いており

もはや今の日本人に原発の管理は無理

だろうと思わざるを得ない。

怖すぎる。

 

そしてイスラエルの半導体企業を

新潟・富山へ誘致する話。

 

私たちの税金から1600億円の助成金を

その企業に出すんだそうだ。

 

ガザのジェノサイドに加担したくないし

美しい新潟・富山の自然を壊したくない。

 

巨額な税金を他国に渡さないで

熊本や能登の復興に使ってほしいと思う。

 

目の前のお金のことを考えて

大切な命や健康、家が失われてしまうこと。

地元の美しい自然を取り返しのつかない

状態まで破壊してしまうこと。

 

未来を変えてしまうこと。

 

福島や水俣でいやというほど

見てきたはずなのに。

また同じことを繰り返そうとするのは

なぜだろうか。

 

そしてどちらもぜんぜん進行形だということを

たまたま最近読んだこれらの本で痛感した。

 

『ロッコク・キッチン』川内有緒

『野馬追で会いましょう』星野博美

『なみだふるはな』石牟礼道子・藤原新也

 

地元民がいろいろと複雑なのは

これを読んでつくづくわかった。

もちろん雇用や活性化も大事だと思う。

 

でもそれは原発や半導体やAIに

頼るしか選択肢がないものなのだろうか。

 

秋田にもAIデータセンターを招致するらしい。

AIデータセンターは水と電気を

莫大に使うので

いま諸外国では反対運動が高まり

作らせない動きが進んでいるらしい。

 

日本の豊富な「水資源」が狙われて

いるような動きにも不安がつのる。

 

 

小さい頃の母が泳いだ

きらきらと翡翠が光る川。

 

そんな景色は母の世代とともに

失われていくものなのかもしれない。

 

『初夏の新潟 輝く水田 山と海と』

(「中井精也の絶景!てつたび」これ好きでw)

をうれしそうに観る母を横で見ていて

きゅっと胸が痛くなった。