結果
1 Adam SIAO HIM FA FRA 279.57 1 1
2 Kazuki TOMONO JPN 265.78 2 2
3 Koshiro SHIMADA JPN 247.43 3 3
SP詳細結果
SPプロトコル
FS詳細結果
FSプロトコル
総合1位 Adam SIAO HIM FA
SP 1 Adam SIAO HIM FA 95.17 (53.41 41.76)
曲:The Prophet by Gary Moor
4Lz 3A 4T+3T
あれ、ミスがあったとはいえ4Lzとんでます。去年より安定してそう。もうちょっとで成功しそうなレベル。今後、成功させていく、と考えたほうがいいのじゃないかしら。もしそうなればかなり順位をあげてくるはず。SPのPBは今年1月の欧州選手権の96.53ですが、肉薄する点をだしています。これは期待できそう。2023年のWCは10位でしたが、6位までにはいってきても不思議はないかも。滑りとか、曲表現はそんなにいいとは思わないんですが、アクロバティックな振付で身体を大きく使おうという意識があり、なかなか楽しめました。ゲイリー・ムーアのギターって好きだあ。
FS 1 Adam SIAO HIM FA 184.40 (100.81 83.59)
曲:Departure (Home) by Max Richter + Mercy by Max Richter + Refuge by Power-Haus, Ros Stephen
4Lz 4T+3T 3A+2A<+SEQ < 4S 3A 3Lz+1Eu+3S
去年のリショーのプロを今年もやるんですね。あら、4Lzとんじゃった。やっぱりある程度、安定して跳んでくるはず。4Tコンボとかも楽勝。軸ゆがんでしまってるジャンプもけっこうあるし、かなりドラマチックな持ち越しプロなのだけど、特に半ばまではジャンプをとぶだけのプログラムにみえたのはおかしいのかしら。昨シーズンより曲表現できるようになるのかなあ。なんだかまだ、振付とジャンプで手一杯というかんじにみえるのだけど。あ、でも、ステップシーケンスのところとかでエッジをきちんとつかえてます。ステップは昨シーズンよりよくなるのじゃないかしら。
総合2位 友野一希
SP 2 Kazuki TOMONO 93.55 (52.64 40.91)
えー、なにこの曲。これまでとはイメージチェンジですねえ。バトルはたまにこれまでのイメージを破るような曲を選ぶのかもしれない、とふと、羽生君のパリ散のときのイメチェンを思い出しました。あれほどのインパクトはないけど、いかにもバトルらしい振付にみえます。バトルって音の捉え方にどこか洗練されたところがあるというか。物語をつくるというより、音に身を任せてしまうようなかんじがあるというか。これ、滑りの善し悪しで相当評価がかわるはず。まだ一応形にしたとはいえ、ほりさげてないというか、滑りで面白いというのがみえないかもしれません。といっても今後、面白くなりそうな予感はあるのじゃないかと。プロフィールの振付師にキャシーの名前がありましたので(Cathy Reed?)という文字をいれています。もしかしたら手をいれたかもしれないので。
曲:Underground by Cody Fry
振付:Jeffrey Buttle (Cathy Reed?)
4T+2T 4S 3A
FS 2 Kazuki TOMONO 172.23 (88.15 84.08)
曲;Halston by Stephan Moccio
振付:Misha Ge (Cathy Reed?)
4T+2T 4T 2S 3Lo 3A+1Eu+3S 3F+2A+SEQ 3A
あんまり質はよくはないですが、4Tはとびました。4Sが抜けてしまったのはもったいなかったかも。うん、SPと逆にいかにも物語がありますよ、という雰囲気の振付です。ミーシャにちがいありますまい。Halston(アメリカの伝説的なデザイナー、ロイ・ホルストン・フローウィック(通称ホルストン)のドラマティックな人生を軽快に描いたNetflixの新ドラマ)からの曲のようです。最初から最後まで変化が大きくある曲じゃないし、ドラマを見ていた人は少ないのじゃないかしら。となるとどうやってもりあげていくかを工夫せねばなりますまい。今の私には葛藤があるらしいとしかわかりません(笑)インタビューがでればもう少し振付意図がわかるかな。でも、心にしみて泣いた、という感想をみましたので、単に自分に感受性がないということなのかもしれません。個人的には、このままだと、SPで好位置につけてFSで逆転、という流れがつくりにくいような気がしますが、どうなるでしょう。
総合3位 島田高志郎
SP 3 Koshiro SHIMADA 79.57 (42.58 37.99 -1.00)
曲:Sing, Sing, Sing by Louis Prima, Valarie Pettiford, Fosse Orchestra
振付:Jeffrey Buttle
4S 3Lz+3T 3AF
わあい、これ好きなプロだったので持ち越しは素直にうれしいです。全日本ではなかなかよかったんですよねえ。でも90点の壁を越えられませんでしたから、今年こそ90点超えをしてほしいものです。が、3Aの転倒、ステップやスピンのレベルのとりこぼしなど、期待をはるかに下回ってしまうでき...だけど、去年より華やかにしあがってきてます。最初とか、ジャンプの合間のなにげない音ののりかたとか。そう、乗せ方はうまいんです。緩急にメリハリもある。要するに個々の要素が問題のはず。次にみるときはジャンプ全部とんでね!たぶん、ですけど、ジャンプなどの要素を安定してこなしていればPCSあがってくるはず。PRなんて公平にみたら、1位、2位とここまで差がでるかなあ、という気がちらちら。
FS 3 Koshiro SHIMADA 167.86 (88.78 80.08 -1.00)
曲;Danse macabre Op.40 by Camille Saint-Saëns arranged by Franz Liszt, Vladimir Horowitz
振付: Stéphane Lambiel
4S 4T(F) 3A+3T 3F 3A+1Eu+3S 3Lz+2A+SEQ 3Lo
ほー、でだしがなかなか。ごく短時間で世界を作る能力はほんと抜群です。この聞き慣れた曲もピアノ版となるとだいぶんかんじがちがうし、このピアノの音がまたなんとも。ホロビッツみたいですね。なるほど。で、このピアノ版にあう、高志郎君の手足の長さを活かしたふりつけになってます。ジャンプがもう少し安定すれば大分印象がちがうのに。スピードがおちてしまったりするんですよね、もったいない。世界がぷつんととぎれてしまう。そしてたたみ込めないかんじになる。こういうダークな高志郎君って今まであまり想像できなかったのだけど、なかなかよろしいではないですか。ジャンプをはじめとするエレメンツをなんとかして、去年の全日本がまぐれでなかったことを証明してほしいです。