詳細結果 http://www.isuresults.com/results/season1819/jgparm2018/SEG001.HTM
プロトコル http://www.isuresults.com/results/season1819/jgparm2018/jgparm2018_JuniorMen_SP_Scores.pdf
ええっ、もしかして最終戦にして、大波乱があるのでしょうか。これ、ファイナル候補がみんなそろってプレッシャーにやられてしまった観のあるSPです。
1 イワン・シュムラトコ Ivan SHMURATKO UKR 72.08 39.76 32.32 |
3A 3Lze(e)+3T /3F
まさかのシュムラトコが首位発進、なんて失礼な驚きをしてしまいました...昨年からJGPに出場していますが、これまで表彰台は遠かったのです。今年のJWCも28位でFSに進めませんでした。昨年度のJGPはどちらも15位。第三戦のリトアニア大会に出場し、10位でポイントは1。仮に優勝してもファイナルはありません。
これまで成績がのびてこなかった理由は明白で、3Lzが苦手なんです。はほぼeがつきます。つかなかったら回転不足でたり、抜けたり。今日もついてますし。1分20秒ぐらいをみてもらうと、あ、eだ、と思うはず。3Fはまずまずのとびます。だから本来なら、3F+3T、3Loあたりでもとびたいところなんでしょうけど。去年は3Lzが単独の課題、今年は3Fが課題ですから。3Lz以外はきちっと決めたのが大きかったです。フリーでもくるんでしょうか???前回はFSは103.49でした。順位を下げる可能性は高いです。でもSPも前回の54.63からこれだけあげたのですから、なにがあっても不思議はないかもしれません。滑りは力は感じなくてそれほどスピードないのですが、曲表現といえないことはないかもしれません。所作は美しいです。
2 イリヤ・コフラー Iliya KOVLER CAN 2 71.38 38.26 33.12
3A 3Lze3T /3F
この選手もびっくりしました。前のカナダ大会では7位。SPはよかったです。72.16で3位。今日もしっかり滑りました。SPをかっちりまとめる能力があるのかもしれません。いい3Aが決まって、3Lz+3Tにeがつくのが1位と同じパターン。低め安定型といえるのかしら。まだかくかく、としてるかんじで、それほど伸びませんから、まだお国芸といえる滑りではないですね。筋力をきっちりつかってスピードとカバー面積があって、きっちりエッジをつかい、つっかえなくてどこかおおらかでスポーティーなのが私の好きなカナダの滑りです。前回は3Aがぬけまくって1Aになったのです。きっちり3A跳べば、だいぶんちがってくるはずです。今回は雪辱をしてほしいもの。
3 アダム・シャオ・ヒム・ファ Adam SIAO HIM FA FRA70.50 (38.33 32.17)
3A(両足) 3Lz3T /3F
3Aは一応まわりましたし、転倒に至らなかったのが大きかったですね。あとのジャンプは決めました。今日はプレッシャーで固くなっていた選手が多かった中、まずまずにまとめたほうでしょうか。ステップからがみどころですね。もう少しイナバウアーあたりきっかりでるともっといいな。お師匠も踊れる選手でみていて楽しかったものですが、そのスピリットを受け継いでいるのかもしれません。シットの変形のポジション、がんばってます。でも、うち1つはとってもらえなかったような気がします。前半と後半で滑りがちがうんで、後半を評価すれば7前後、前半を重視すれば6点台前半でしょうか。
4 ライアン・ダンク Ryan DUNK USA 68.45 (36.46 31.99)
3A 3Loot3Lo /3F 第1戦では6位でした。コンボがまわりすぎちゃましたね。なんとかまとめました。CSSpノーカウントになってしまいました。はじめのはかっちりまわったのに足換えでミスがでました。あれはノーカウントになってもしょうがないですか。ジャンプがなんとかなればそこそこ点数ってでるんですね...今年のアメリカは少し前までみたいに音楽表現重視型にもどったのかな。 5 木科雄登 Yuto KISHINA JPN 67.04 (33.43 33.61)
1A 3F /3Lo3T堪 ううう、アクセルがノーカウントに。緊張というより、まだ3Aが安定していないっていうことかも。エレメンツがこなせなかったわりには点がでました。滑りがほんとよくなってます。つっかえないかんじになってるんです。たぶん、これからSSをのばしてくるでしょう。そうなるとPCSあがってくるんじゃないかな。エレメンツはこなせなかったけど、全体のかんじは悪くなかった、そういう評価じゃないでしょうか。転倒にならなかったのも大きかったです。 6 鍵山優真 Yuma KAGIYAMA JPN 65.10 (31.93 33.17)
3A 3F 2Lz(SO)+2T 前戦では、75.60という得点をだした鍵山君。この大会1位であれば、ファイナルの可能性がでてくるだけに、注目のSPでした。音にのれる選手。と思ったとたんにライスタが止まってしまいました。なぜ。なんとか3Aの前に回復。おお、3A決めた。エッジに不安をもたないのもいいところ。まだジュニアで体が柔らかいのもあるんでしょうが、シットなかなかいいポジションできめます。これなら難ポジ判定もちゃんとでそう。でも最後のコンビネーションが(>_<) ピックをちゃんとつけませんでした。残念。あきらめず、よくコンビにしました。しかし魅力的なスケーティングです。SSは6.82でしたが、これ、前回の6.71より高いのです。コンビ決めてたら、もう少しいったはず。 7 アンドレイ・モザレフ Andrei MOZALEV RUS 62.72 (29.15 33.57)
1A 2F /3Lz3T |
アクセルと単独ジャンプ要件の2つが満たせなければ点がでますまい。プレッシャーにまけたのかな。でもこの選手、4Tもちなんです。前回は3Aがぬけて1Aになっているんですけど、それでも138.29をだしてます。つまり逆転優勝という可能性はあります。エッジをきっちりつかったスケーティングのいい選手で、ここまで抜けがなければSSは7点台にあっさりのるはず。モザレフは表彰台ならファイナル確定、4位で総合得点が216.28をうわまわるとファイナル決めます。が、4位でFSで153.56をFSでだすのはまずないですよね。ポイント表みたところ、これまでジュニア男子の最高FSは150.35で、優勝ラインは210~220ぐらいなので、こんな点、でたら優勝してしまうでしょう。いや、私情をまじえるなら、優勝してくれたっていいのだけど。そうすれば高志郞君がファイナル確定ですから。
木科君、鍵山君は総合1位ならファイナルですが、ちょっと難しいと思えます。ですから、高志郞君がファイナルにいくかいかないか、という状況になるはずです。
悪夢のシナリオはアダム・シャオ・ヒム・ファが優勝、モザレフが2位か3位です。その場合は日本男子はファイナリスト0です。1位になった実績のある選手が2人でてしまいますので、ファイナル確定してしまうんですよ。高志郞君はファイナル決めた樋渡君や、事実上決めているトルガシェフより総合得点などで上回っているというのに、ひたすら運が悪いということになります(>_<)どうか、そんなことにはなりませんよう。
8 アルトゥール・ダニエリヤン Artur DANIELIAN RUS 62.33 (28.83 33.50)
1A 3Fe 3Lz+3T
やっぱり、ケガの出遅れがここまで響いているのでしょう。3A抜けてしまいました。フリップはしかたありますまい。ダニエリアンのフリップはルッツです。ほんとは単独の課題になどなってほしくないはず。もどきのレベルまでもっていきましょう。滑りはスムーズで、音にたくみにのり、うまいですよね。FSで前回のように順位をあげてほしいものです。ロシア選手権(ジュニア)までに万全にもってきてJWCにいって2年連続の表彰台ねらってください。