先日のテストスケートに関するタラソワのインタビューです。テストスケートでもちらちら姿がうつっていました。インタビュアーはsport-express.ruのAndrei Sizyakin。ロシア語から英語にしたものをみているようで、英語をそのまま訳すと問題があるような気がしましたので、少し変えたところがあります。たとえば、baskc work(基本的な作業、仕事)をbasic skillと解釈しています。ザギトワのことをautumn shape(ふつう、初老につかう言い方..)といったり、たぶんロシア語と英語の発想のしかたってたぶんちがうんでしょう。だいたいこんなかんじのことをいってる、ぐらいで読んでくださいまし。ちょっと面白いこといっているように思います。
https://fs-gossips.com/tatiana-tarasova-i-dont-see-fire-in-zagitovas-eyes-that-was-last-season/
タチアナ・タラソワ、2018年度ロシア・テスト・スケート女子について語る
アリーナ・ザギトワは大きくなりました。どれほど新しい体に慣れているのでしょうか?
– 大きくなったのは昨シーズンのことです。今の時点では背は伸びたとは思いません。今の身体測定のデータは知りませんし、興味はありませんでしたが、私には前と同じに思えます。世界選手権の前にとても大きくなったのに気がつきました。
では、失敗した理由は何だったのでしょうか?精神的な問題ですか?
– この質問には答えられません。私はコーチではないのですから。でも、まだ調整ができているとは思えなかったと言っておきましょう。もちろん、ちゃんとやれるようになるでしょう。でも、フィギュアを向上させるまでには至っていません。今シーズンはすばらしいものをやってくれると期待していましたが、これまでのところ、そうはなっていません。
もっと重要なのは、スケーティンススキルのベーシックスキルが改善していないことで、これは明らかです。スケーティングが上達していないと思います。たしかに、あの子は大きくなりましたが、まだいい状態ではありません。おそらく、まだ準備ができてないのです。前と同じようには見えないというだけです。ジュニア世界選手権とオリンピックで勝利するのを見たにすぎません。どんなふうにキャリアを進めていくのか注目しましょう。アリーナにはまちがいなく才能があります。でも、燃えるような目をしていません。とても悲しいことです。昨年は、燃え上がる目をしていました。そしてこれこそ、勝ちたい時に一番重要な要素の一つです。エネルギー、熱望、自分のやることから最大の喜びを得るという問題なのです。
シーズン中にスケーティングが向上するでしょうか?
– スケーティングの向上は、とても単調な作業です。普通は、5月、6月、7月、8月に上達します。そして、一生かかります。このベーシックスキルが必要です。このスキルは土台であり、このスキルがなければ、家は崩れてしまいます。
メドベジェワの新しい芸術性とプログラムはお好きですか?
– ショートプログラムは気に入りました。たいへんよくなると思います。コーチや振付師とどんな風に作業したのか、お互いをどんなふうに扱っているのかに気がつきました。とても注意深くやっています。コーチを大切にしていますし、コーチもスケーターを大事にしています。
フリープログラムはまだ準備ができていないと思います。なぜかというと、時間がなかったからです。カナダに行った時期がたいへん遅かったのです。コーチと作業できたのは、1ヶ月半だけでしょう。でも、スケートのベーシックスキルは向上しています。誰の目にも明らかだったように、私にもわかりました。おそらくこのスキルはまだプログラムに反映されていませんが、まちがいなく、そうなってくるでしょう。メドベージェワは本当にそうしたいと思っているのですから。うまくいきますように …
それでは、新たなシーズンの本命はメドベージェワでしょうか?
– 9月の段階でこの質問には答えたくありません。他の子に失礼です。でも、今のところ、メドベージェワは誰にも負けていないというのは事実で、それに注目してもらいたいもものです。
メドベージェワはロシア選手権を欠場する可能性があると言われていますが?
– 私がメドベージェワの立場なら、欠場します。
なぜでしょうか?
– まず、第一に、コーチが一緒に来ることができません。次に、順応の問題があります。モスクワのテスト・スケートに来たことで、たくさんのエネルギーを使いました。日曜だけでも、順応しなければならず、5日目でした。これは体にとても大きな負担となり、調整もうまくいかなくなります。ロシア選手権に出場する必要があるでしょうか?メドベージェワのことを知らないとか、信じていないとでも?ロシア選手権よりも前に、試合がありますし、「グランプリ」に参加します。画面でなにもかも見ることができます。グランプリではポイントを獲得するでしょう。サランスクまでやってくるのなら、15日のロスとなります。ここにきて、準備のため戻る必要があるからです。そんなことできません。このようなスケジュールでは疲れ果ててしまいます。練習時間をとる必要がありますし、12~15日で順応する必要はありません。
昔、ヤグディンをロシア選手権に出場させなかったことがあります。でも、オリンピックにヤグディンを派遣しないと脅されました。オリンピックでは結局勝ったというのに。その前に、11試合にでており、ロシア選手権の出場は不可能でした。調整の問題が起こりかねなかったからです。それに、自分とアレクセイ(ヤグディン)にストレスをかけたくはありませんでした。国際大会だけでメドベージェワを見たとしても、不都合はまったくありません。
メドベージェワとザギトワがロシアの代表チームの最初の2人になるのは明らかです。では、3番目は誰だと思われますか?トゥクタミシェワは?
– 繰り返しますが、今の時点でこの問題について話したくありません。試合が行われ、何もかもがあるべき場所に納まるでしょう。どのアスリートも「グランプリ」に出場し、ポイントを獲得します。基本的に、第3の代表になろうとする子はいます。でも、3番目の代表となるには、よいスケートをする必要があります。だから、ロシア選手権を開くのです。
でも、トゥクタミシェワの演技には好印象を受けませんでしたか?
– アレクセイ・ミーシンとリーザについては、とても幸せな気分になりました。私は長く滑るのに賛成ですから。リプニツカヤのように、15歳で輝いてその後は涙にくれるという状況はごめんです。トゥクタミシェワは持続する力を得ました。もちろん、トゥクタミシェワにはトゥクタミシェワの問題があって、その問題に取り組まなければなりません。ミーシンとトゥクタミシェワはショートプログラムに3Aをいれると思っています。そしてそれができたら、競争力がつくでしょう。一般的に、誰にでも自分なりの勝利の方程式があるのです。
でも、他の選手もいます。たとえば、ソツコワは「外観」を変えました。転倒がなければ、すべてとてもよかったでしょう。ポリーナ・ツルスカヤのことを話さないわけにはいきません。ツルスカヤは強い印象をあたえ、誰よりもエレメンツをうまくこなしましたが、プログラムの後半で1つのエレメントを失敗しました。つまり、こういうミスを避けるだけの体力がないのです。
この2人のプログラムはよいものでしょうか?
– 2人のプログラムはとても難しいものです。2人ともスピードと、新しいルールで必要となるスケーティングスキルが向上しました。
ラジオノワが代表チームにはいるチャンスはないのでしょうか?
– エレーナはの体型はこのスポーツにふさわしいものではありません。よいプログラムですが、成長の難しさを経験しています。体重があるためにうまくいっていませんが、食べすぎで、この問題にはまだ取り組んでいません。
テスト・スケートではスケート靴の問題があったと言っていますが…
– スケート靴と体重は関係ありませんよ。問題に取り組んでいないため、当たり前の結果をこのところ目の当たりにしているにすぎません。
今シーズン、この状況を正されることはなさそうでしょうか?
–未来を予言することはできません。他のアスリートと同じように、本人次第です。私たちコーチはよいアスリートになる手助けをすることはできますが、結局、本人次第なのです。だから、すべて、アスリート自信の問題となります。たえず、話をしているのは知っていますが …
でも、全体として、誰もがもっと取り組む必要があります。みんな健康で、ジュニア同様に期待に応えてくれますように!