またもや前回の更新からかなり時間が経ってしまいました。
色々ネタもあったりしたのですが
結局、間が空いてしまいました。すみません。
お久しぶりで商品紹介でございます。
東洋陶器のレトロなカップ&ソーサー、
可愛らしい淡いピンクのカップ&ソーサーが入荷しています。
ペールピンク、わずかにくすんだピンクなのかもしれませんが
優しい色合いがいい雰囲気のカップ&ソーサー。
ソーサーが円形ではなく変形で、
カップを置くくぼみもないので単独で小皿として使えます。
お茶と一緒にいただくお菓子はこちらにでもいいですね。
東洋陶器の1962年(昭和37年)より以前の裏印のカップ&ソーサーのようです。
東洋陶器は現在のTOTOです。
今はトイレや洗面所、お風呂、キッチンなど衛生陶器で知られるTOTO。
もうだいぶ古いお話ですが、昔は食器をつくっていました。
その辺りはまたあとで。
他の写真や商品詳細などはこちらからどうぞ。
で、東洋陶器(現:TOTO)について。
実は森村組のノリタケから分かれた会社です。
なので長くなるけどノリタケから。
ノリタケが日本陶器合名会社として創業したのが1904年(明治37年)。
その8年後の1912年(明治45年)に本社工場内に製陶研究所を設け、
洋風建築増加に伴い衛生陶器の需要も増えたため衛生陶器の製造研究を開始します。
食器の製造も研究が進み、
1914年(大正3年)に日本初のディナーセットの製造を成功・完成させています。
1917年(大正6年)に日本陶器株式会社を設立し、それまでの日本陶器合名会社を吸収合併します。
それと同時に衛生陶器部門を分離し、東洋陶器株式会社設立となります。
日本陶器が名古屋市ですが、東洋陶器は豊富な石炭を産出する筑豊炭田に近いなど
原料の調達に便利な現在の福岡県北九州市に設立されました。
設立前には日本陶器の小倉工場として建設されていました。
まだ設立当初は衛生陶器の市場規模が小さかったため、食器の製造で経営を支えていました。
生活スタイルが変わっていくと衛生陶器の活躍の場も増え
衛生陶器と食器の製造比率もどんどん変わっていきました。
1962年(昭和37年)には部門ごとに違うロゴを使っていた物を全て食器の「Toyotoki」のロゴに統一。
そして1969年(昭和44年)には衛生陶器や水栓といった本業でやっていけるようになったと
食器の生産を終了。略称の「東陶」も浸透したため現在の「TOTO」をロゴ、商標として使用開始。
1970年(昭和45年)には食器事業から完全撤退し社名を東陶機器株式会社に変更しました。
現在のTOTO株式会社に社名変更したのは、創業90年の2007年(平成19年)でした。
ちなみに、食器製造時には瑠璃色の色付け技術を得意としていたそうで
現在のロゴマークの色はこの瑠璃色を採用しているそうです。
ちょっと違うけど更についでのお話。
愛知は常滑にINAX(昔のina、旧:伊奈製陶)があるんですよね。
こちらは土管やタイルの製造の方からの個人で創業の伊那製陶所なんですが
森村組でもある大倉陶園の創業者が支援して出来ておりまして
後に結局、日本陶器や東洋陶器と同じ森村グループのタイルメーカーとして
伊奈製陶株式会社となりました。
でも、ここも衛生陶器を1945年(昭和20年)から製造開始し、
TOTOと見事にライバル関係になりました。
「TOTO」か「ina」か、みたいな感じの時がありましたね。
それは私も覚えています。
会社の設立経緯や歴史、衛生陶器の製造期間など
両社の間には傍から見ても色々難しそうねって所がありますが
長く競合的共存と言われていたそうです。
2001年(平成13年)にINAXがトステムと経営統合したことでその関係も終了となりました。
LIXILの説明は数社絡んでちょっと込み入るので今回は省きます。
INAX、今はLIXLのブランドです。
会社の関係性も面白いですね。
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今回のご紹介はネットショップの
和食器・洋食器・ノリタケ のカテゴリー。
その他の商品はネットショップの左側にある Category からぜひどうぞ。
色々な都合(大人の事情?!)で
左側に並ぶカテゴリーも若干分かりにくいのですが
ネットショップでも古き良き『古道具屋』の宝探し状態をお楽しみ下さい!
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