生まれた総合病院で急変し、NICUのあるA病院へ搬送。
そこで処置をしてもらい、「大動脈弓離断複合症」と診断がつきました。
外科的手術を早期に行わなければいけないのですが、A病院では手術が不可能とのことで、B病院まで再度緊急搬送をすることがきましました。
出産から三日目にして、2度目の救急車。
またしても私は付き添えませんので、旦那さんに付き添ってもらいます。
この時はまだ旦那さんも動転していて、私に正確な情報は伝わっていません。
「手術ができなければ命が危ない」ということしかわかっておらずに、ただただ不安でした。
過去の自分に一番に伝えたいのは次のことです。
「大動脈弓離断」は珍しい病気だけれど、手術後の予後はかなり良いよ!
発生件数が少ないので手術ができる病院は少ないのですが、適切な病院で適切な処置を施して貰えば、この病気単体での死亡はほとんどないようです。
(あくまで素人の調べた範囲です。)
少し話がそれますが、私は結婚を機に旦那さんの実家のある地方に引っ越してきました。
それまで生まれてからずっと東京近郊に住んでいたため、不便も感じていました。
しかし、搬送される予定のB病院は、小児の心臓外科としては日本でトップクラス。
たまたまそこに搬送できる範囲に旦那さんの実家があったことは、偶然なのでしょうが運命的なものすら感じました。
話を戻します。
A病院の滞在時間は半日ほどでしょうか。
今度はB病院へ搬送される息子。
B病院についてまずは息子の緊急処置や現状確認が行われます。
一通り終わると今後の説明があったそうです。
・症状は今はまだ不安定
・体力の回復を待ちたいが、動脈管をひらくための薬も投与し続けるとダメージなので、ベストなタイミングは数日後になりそう
・手術自体の難易度はもちろん高いが、症例もあるので安心して欲しい
端的に言うと、そういった説明があったようです。
私に説明してくれた旦那さんの表情も、昨日とは別人のように明るかったのをよく覚えています。
「ああ、なんとか助かりそうだ」
そんな希望が見えた瞬間でした。