息子は私を気にかけてくれている。
それはとてもよくわかる。
でも残念ながら自分の都合のよい時だけなのだ。
私が洗濯物を外に干さなくなったのは頼めないから。
自分でやるには浴室に干すのが精一杯なのだ。
しかし、せっかくの天気だしもう少し洗いたいものもあったので「外に干したいからよろしくね」と言ってあった。
確かに息子は一回だけ、しかも私が苦労しながらハンガーにかけた服を窓際まで持っていったものを物干し竿にかけてくれた。
その後息子はゲームに戻ってしまい…まだ干すものはあったのだが「もうだめ?」と聞くと「嫌だ」と言われた。
私は悲しくなりながらも、膝をついたり、這いずって外に残りを干したのだ。
汗だくでふうふう言っていても息子は無視をする。
普段、何気に松葉杖が倒れたりして音がしただけでも「大丈夫?気を付けてよ」と言ってくれる息子。
でも肝心な時は無視なのか……
相手への思いやりが自己都合なのだ。
でも、「やってあげた」「心配してあげた」になる息子。
どうしたら相手を思いやることの意味がわかるだろうか。
精神年齢がまだ幼い息子には無理なのか?