黒川伊保子さんの「女は覚悟を決めなさい」を読みました。
第4章の「女の38度線」が特に面白かったです。
黒川さんによると、脳科学的に言えば、
「恋に落ちた瞬間から1年以内に(一緒に)暮らし始め、3年以内に妊娠することをお薦めする。そうして、子育てを通じて思いやりを示し合って、「親友」になっていくのが、最も正しい道である」そうです。
その理由は、女性脳の特徴から言って、ひとりの相手にコミットすることで「安心・安全に妊娠出産できる環境を作る」から。
でも、生殖に成功した場合でも、ふたりも子どもを産めば、別の遺伝子セットに展開した方が種の保存上有利なので、コミットを解く=別の相手に惹かれるような環境を整える・・・というからくり。
つまり、そのコミットの期限がきれるあたりでうまく「恋の終わり」を「友情の始め」にうまく切り替えられたカップルが、まあまあ円満に夫婦を長いことやっていくことができるそうです。
さらに刺さったのが次のフレーズ。
「恋のゴールは結婚じゃない(というか結婚したら恋は終わる)」
この現象にあてはめて考えると、婚活とは「一時的にときめいて、結婚することにより社会的にパートナーと認めてもらい、(双方の多大な努力なしには)いずれ冷めていく運命」の相手を探す行為・・・とも言うことができます。
高揚感が過ぎたときに、パートナーに「なんだか家にいて私がお世話をしなければならない、イライラさせられる存在」というだけになってほしくないなら、これから出会うパートナー候補が、共同生活者や一緒に子育てする相手として、あるいは単に人間として好きな相手かどうかも、見極めていく必要がありそうです。