「私ほど夫を愛している人はいない」 | 「成功する国際結婚の秘訣」ブログ

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全米ベストセラーの翻訳書「異性の心を上手に透視する方法」の翻訳者&「国際結婚一年生」著者、パートナーシップ専門コーチ・塚越悦子のブログ

私の本「国際結婚一年生」の中には、アメリカ軍に勤務するパートナーと結婚する方に向けて書かれた箇所があります。

私自身、夫と付き合い始めたときは彼はアメリカ軍人でしたし、そのときに出席した結婚前セミナーでも、軍勤務の人との結婚につきもののチャレンジについて学んだり、その後知り合ったご家族からもご苦労を聞く機会がたくさんあったからです。

軍勤務の中でも特に、配偶者が長い間航海に行ったり戦地に赴くなどの任務についている場合は、家族と離れ離れになる期間も長いので、その分大変なこともあります。

英語でも "Military Wife"と呼ばれる、軍人の配偶者という立場の人が書いた"I love my husband more than you love yours…" という題の記事を読みました。

この記事を書いた女性は、読者からの手紙に応えるという形で、自分が19歳で結婚し、21歳のときに夫が任務で長く家を離れた初めての経験を書いています。

当時は幼児と数ヶ月の赤ちゃんという二人の子どもをかかえ、夫が去った日は泣き明かしました。

留守を守る妻たちの集まりに行ってみても、そこで会う女性たちは、夫がいない間に家族でどこに旅行に行こうかと話していたり、夫が旅立っていったことにあたかもほっとしているかのように見えることに非常にショックを受けたそうです。

そして冒頭の言葉"I love my husband more than you love yours…"とともに、自分は夫が留守でハッピーなんて到底思えないし、彼なしで家族旅行に行くなんて考えられなかったと書いています。

そして時は流れ…

何度も赴任のために家を離れ、そして帰ってくる夫のパートナーとして、彼女がどのように成長していったかが書かれています。

だんだんとそんな状況に慣れていき、旅立つ日には「さようなら」ではなく「またね」で別れ、ジョークを飛ばす余裕もでてきたり、いない間のルーチンに戻ることがまた楽しみであったり。

そして最初のときに自分の中で「私ほどには、夫を愛していないのだ」と感じた妻たちが、実は、置かれた状況に適応するために強くならざるを得なかったのだということを悟ります。

最後の文章はとても胸をうつものでした。

It takes time to get where I am. It takes practice and a strong heart, because you never know how strong you are until being strong is your only choice.


これから、アメリカ軍人だけに限らず、長い間会えないなどの遠距離婚や別居婚に臨む方には是非読んでいただきたい文章ですね。