きのう、非常にアメリカ的な現象を見ました。
チックフィレというファストフード・レストランのCEOが、同性婚に反対する発言を公の場でしたことから、同性婚を支持する人々が「チックフィレをボイコットしよう」という動きがあったのです。
これに対して、チックフィレを支持しよう!という運動を組織したのはウィスコンシン州の前知事のマイク・ハッカビー氏。
その呼びかけに応えてきのうの水曜日、大勢の人々がこのレストランに繰り出しました。
冒頭の写真は近所のスポーツ・アリーナ横のチックフィレに並ぶ人々の列です。
こちらの記事には「アメリカ人の言論の自由とファストフードに対するobsession(強いこだわり)が、カロリー満点の天国で衝突した・・・」などと書かれています。
中には二人の子どもを連れて2時間待った人もいたそうです。
同性婚に反対する人、そして会社のトップの発言に対して「彼はその意見を表明する権利がある」と感じる人、はたまた「同性婚には賛成だけどここの食べ物は好きだから」という人・・・
いろいろな人が列に並んでいたとか。
シカゴやボストンなどの市長はレストランに対する反対を表明したり、ニュースや政治番組などでこの件が議論になるなど、大きな動きになっています。
一方、同性婚を支持する人々が計画するイベントはこの金曜日に行われるようです。
こちらのブログ記事ではこの現象にいきつく前の事情が詳しく書かれていますが、きのうは史上最高の売り上げを記録したとか。
同性婚に対する見解もさることながら、言論の自由にはとことんこだわりたい人々が多いということでしょうか。
銃規制に対する反対、「医療保険を買わない権利」、そしてこの言論の自由をめぐる議論・・・このあたりはアメリカという国の建国の歴史や政治について理解すると少しわかりやすくなるかもしれません。