今日は昼から女子W杯決勝の試合がある日でした。
実はスポーツ専門チャンネルを入れているアメリカ人の友達の家に寄らせてもらおうかなぁ・・・と思っていたのですが、朝その友達と電話で話をした際、
"You know, we are very serious sports fans..."と、言いにくそうにいわれたのです。
確かに大きなテレビはあるけど庭がない彼女の家だと、子供たちが騒いだときに行き場がないことは確か。
「そっかぁ、まあ私は先週彼女がメッセージしてくれて始めて女子ワールドカップの存在を知った程度のカジュアル・ファンだし、大体ハードコアなアメリカファンの人とゲームを見るのも楽しめないかもね」ということで、行かないことにしました。
長男の読み方のクラスの後、いつもどおり家族で出かけていて、途中ラジオやネットでチェックはしていましたが、やっとテレビのあるスポーツバーのようなレストランに入ったときには延長戦の最中でした。
その後の顛末を見て、「彼女の家で見ていなくてよかった~」と思いました。こんなに長い試合になることを予想しなかったということもありますが、試合の流れから言っても、2度もリードしながら負けたアメリカチーム。本当にがっかりしていることでしょう。
でもそれ以上に、日本チーム「なでしこJapan」の粘り強さ、頑張りに、涙が出てきそうになりました。
延長戦の後半にゴール前でレッドカードをもらったときは「あぁ~」と思いましたが、あれも後から考えれば一か八かのプレー。結果的に吉と出たのですよね。時には失敗を恐れず思い切った行動が必要と教えてくれるような、とても印象に残ったプレーのひとつでした。
PK戦はアメリカの最初のキックを見事ブロック!その裏、日本の最初のキックが決まったときは「行けるかも?」と思いました。ちなみに、そのレストランの中で日本を応援していたのは私たち一家だけでしたが、iPad経由でLAの牛角というお店からのUST中継を見ていたので、日本人の友達と一体になって一生懸命応援しました。
アメリカ人の夫もスポーツにそれほど興味がないためか、一緒に日本を応援してくれ、日本が勝ったときは子供たちも"Mommy Won! Mommy Won!!"と歌っていました。
アメリカ人と日本人の国際結婚のご家庭で、ハードコアなスポーツファンのカップルは、気まずい感じになったりしているのでしょうかね?でも、この試合はどちらも本当によく戦った、素晴らしい試合でした。本当のスポーツファンなら、敵でも味方でもいいプレーは価値を認められるものだと思います。
ちなみに、ツイッターで見かけたドイツ語の新聞の見出しはこんな感じでした。
WM-Finale: Japan besiegt USA Wie ein Sushi-Meister mit seinem Messer
(包丁をもった寿司職人のよう)
ざっと見たところ "Mit unbedingtem Willen"と言う言葉に代表されるように「決してあきらめない意思で」勝利を勝ち取った・・・と書かれています。
試合を見ていた人全員が、この点に心を動かされたのではないでしょうか。
アメリカでもこちらの明日の新聞が楽しみです!