こんばんは、河本です。
一般的な塾では全県模試をやる中で、「どのくらいの内申点の子がどこの高校に受かったか」を追跡調査します。
そしてその集計した結果をデータとして各塾に配布されるのですが、そのデータの中で
「一番内申点の低い合格者がうちの生徒だった」
事が判明しました。
これはどういう事かと言うと、「受験の当日点が非常に高かった」という事が言えます。
内申点が低いので不利な状況ではあったのですが最後まで諦めず受験当日点で稼いで合格したという事が言えます。
この子が当塾に入ったのが中3の秋頃でしたので内申点を稼ぐ方法が取れなかったので当日点に望みを繋ぐ様に指導をしていったのですが、結果同じ内申点の子は皆落ちて、うちの生徒だけその内申点で受かりました。
これは、本当に私たちも嬉しい事ですし本人も誇って良いことかと思います。
私個人としては、内申点はとても不公平なものだと感じています。
例えば運動がどうしても苦手な子が体育で5を取るにはどうしたらいいのか、とか。
例えば人前で話すのが苦手な子がいたとして、発言の量で意欲にプラスの加点が付くのだとしたら。
音楽で大きい声で歌う事が恥ずかしい子は。
など、性格または身体能力で比較される評価制度はなかなか納得いかないところも、私は思います。
人前で話すのが苦手でもその子なりに頑張ってる何かはあるでしょう。
ですがそれを言ってしまうとテストの点だけで評価、という事になってしまいますし、それが本当に良いことなのかは私も判断しかねます。
だから私たちが生徒によく話をするのは、
「授業中手を挙げないでもいいし寝てても良いけどそれを取り返すテストの点を取ればいいけどどっちにする?」ということです。
選べばいいです。例えば宿題を一切やりたくない、この考えを曲げたくないけど通知表は5を取りたい、というのであれば、テストで100点取ればいいじゃないという話です。その子にとって宿題を出す事と100点取って宿題出さないのとどっちがいいか聞きます。
私たちはどちらでもいいんですね、本人の達成したい事が達成出来るのであれば。
ですが、どちらが楽かはお話します。
少し話が逸れましたが、一番低い内申点で合格した子の話です。
その子はどちらかといえば、例えば手を挙げて発言したいタイプではないですし宿題をきっちり出せるタイプでは無かったように感じます。
私たちは「それは性格」ということで受け取って、その代わり当日点を取りましょうと、徹底的に勉強させました。
どのくらいかというと、
「毎日塾の空いてる時間は塾にいる」
というくらいやりました。
勿論やはり金銭的にも大きい金額になりますし、本人のストレスも大変大きいものだったと思います。
結果、第一志望に合格したので報われたと言えると思います。
この子は、中々取れない内申点を当日点でカバーした訳ですね、本当によくやったと思います。
この記事で何を言いたかったかと言うと、
「苦手な部分をカバーして他の事でがんばる意思」
はとても大事なのだと言うことです。
内気な子がいてもいいし、サボりがちな子がいてもいいです。
とにかく自分の達成したい目標に対して逃げない姿勢は本当に大事だと思いました。
苦手な事、どうしてもやりたくない事があったとします。
それを克服しない代わりに何かでカバーする。
それって、悪いことではないんじゃないかなと、私は思います。
去年の卒業生、未だに皆交流がありますが、本当に大人になったと感じます。
去年話した事が少しでも、将来の自分の糧になっていてくれれば、私も仕事のやりがいになります、本当にありがとうね!
そして今いる塾生も、本当に頑張っています。
今、ものすごく厳しいです。
夏休みの学校の宿題もあるけども更に塾でも「これだけやってきて」
と課題を出すこともしばしばです。
やりきれる子もいればやりきれない子もいます。
とはいえ、出来る限り頑張ろうという姿勢が見える子が大半です。
二学期に入りまた大変になってくるとは思いますが、出来る限りのサポートを出来ればと思います、よろしくお願いします!