ここからは”ギリシャふた旅”の３冊目になります。
この”ふた旅(Ⅲ)”は”アテネ編”になっています♪
サントリーニから１時間弱のフライトでアテネ空港へ到着し、バスにてアクロポリス近郊のホテルへと到着しました♪
そしてホテルでゆっくり休んでから、アクロポリスライトアップ観賞の夕食へと出かけました♪
レストランのテラスからは、夕焼けに照らされたアクロポリスが間近に見えています♬
魚か肉の選択だったので、一つずつ選んでシェアして頂きましたが、肉がビーフでは無くポークだったのが残念でした😋
食べている間にライトアップがはじまりましたが、空に明るさが残っているので…暗くなるまで待って…ですね～(^^♪
帰り道で、やっと暗くなりました♪ 明日は、夜のフライトで帰国することになっているので忙しい一日になりそうです♬
最終日の朝も気持ち良く晴れ上がって、良い一日になりそうです！😃 今日の予定は”考古学博物館”と”ヘファイストス神殿”を観ようと思っていたのですが、順番を決めていなかったので博物館を観たいという新婚さんと一緒に、ホテルからタクシーでスタートすることにしました♪
アテネの考古学博物館には、初めて入る事になるのでワクワクしています！💓
ちょっと薄暗い館内は、厳かな雰囲気に満たされています。
この左足前で直立している男性像を”クーロス”といいます。
女性像のほうは”コレー”というのですが、ギリシャ彫刻の基本であり人体彫刻のお手本になる造形なのですが、全然コレクションが無いので「新アクロポリス博物館(撮影禁止だった⁉)」に移されてしまったようですね～！ なので今回の旅行では”コレー”の撮影が出来なかった事が心残り！！になりました…。
僕が観たかった”スピンクス”がありました！ 英語読みではスフィンクスですが、エジプトタイプ(雄)とギリシャタイプ(雌)があります。この”スピンクス”はギリシャタイプで、ライオンの身体に女性の顔と胸を持ち、鷲の翼と蛇の尻尾を持つ怪物です。旅人に”なぞ解き”を迫っては解けない者を食い殺していたのですが、オイディプスに謎を解かれて自殺した自尊心の強い奴でもあるのです。ちょっと展示品の劣化が激しくて期待外れですね～！ ３年前にデルフィ博物館で観たスピンクスの方が、ずっと大きくて保存状態も良かったのですが･･･。
この博物館の目玉”ポセイドン”像が見えてきました♪
美しいブロンズ像ですね～♪ ギリシャ彫刻の極致ともいえる人体理解と、バランスのとれた威厳のあるポーズです😃🎶
またも名品が現れました♬ ”馬に乗る少年”像ですね～♪
素晴らしい躍動感に圧倒！されますね～！！ 少年の後ろ姿に作家の凄い力量を感じる作品で、ポセイドンと同じようにアルテミシオン沖の海底から発見されたそうなので、同じ工房の作品なのかも知れませんね･･･？
こちらは”セイレン”ですね～♪ 美しい歌声で船乗り達を死に追いやる怪物ですが、鳥の身体を持つ美しい女性で表現されます。
古代イタリアのカプリ島辺りに”セイレンの島”というのがあって、近づく船乗りたちに魔性の歌を聞かせては殺していたのですが、オデュッセウスの作戦に敗れて海に身を投げた怪物です。ギリシャ神話の怪物達は、プライドが高い奴が多いようですね～♪
それにしても、なかなか想像力を刺激する素敵な怪物で、オデュッセウスが危険を冒してもその歌声が聞きたかったのが、解るような気がしますね～♪
この怖い牛？は、クレタ島の怪物”ミノタウロス”ですね～！ クノッソス宮殿の迷宮(ラビュリントス)に閉じ込められていた牛頭人身の怪物で、テセウスとアリアドネによって退治された奴です。
こちらのレリーフは、豊穣の女神”デメテル”が人間に麦穂を渡して、その育て方を伝授している場面で、右側で見守っている娘が後に冥界の支配者”ハデス”によって略奪されることになる”ペルセポネ”なのです♪
この不思議な像は”エフェソスのアルテミス”と呼ばれている地母神に系譜を持つ豊穣の女神で、ギリシャ神話の処女神”アルテミス”とは別の神です。
これは、乱暴な怪物で半人半馬のケンタウロス像ですが、その中でも賢人で英雄達(イアソンやアキレウス)の養育者として尊崇されている”ケイロン”と思われます･･･？
この美しい男性像は”アンティキセラの青年像”と呼ばれているブロンズ像で、やはり海から引き上げられたものだそうです。
この”ポセイドン”と次に紹介する”アプロディテとパン”の大理石像は、ミロス島から出土したようで、有名な”ミロのヴィーナス”と同じ出自になる大理石像です。
どーもこれはアプロディテ(ヴィーナス)に牧神パンが言い寄って、拒絶されている場面のようですね～(笑)♪
これは酒神”ディオニソス”像でブドウの房をまとい、従者サテュロスを連れています♬
そして”アテナ・パルテノス”です！ 今はこの奉納品の縮小レプリカ(1/12)しか残っていないのですが、この像(12ｍ以上)がパルテノン神殿内に安置されていた事を想像するだけでも…！♪
その右手に乗っているのは勝利の女神”ニケ”で、冠の中央にスピンクスがいて両脇にはペガサスもいるのです(^^♪🎶
そして左手に持っているこの盾は”アイギス”と呼ばれていて、ペルセウスが退治したメデューサ(ゴルゴン)の首が嵌め込まれている無敵の盾で、その後ろにも蛇が隠れています🎶
腰紐や胸飾りも蛇のデザインになっていますね～♪
あのディロス島で観た”デロス同盟の金庫”がこのアテナ神殿に移されて、この神殿建造の資金に拠出されたと言われています。その頃は、この”アテナ・パルテノス”も健在だったと思われますが、宗教というのは怖い側面もあるもので、キリスト教者によってこの像が破壊されてしまったそうです･･･？
それにしても重要な彫刻は、ぐるっと回って観れるように配置してあるのが嬉しいですね～👍 ギリシャの博物館の配置にはセンスを感じます♪ ここまで集中して観ていたら、疲れてしまったので中庭にあるカフェにて一休みにしました♪
ここまでの鑑賞で大分エネルギーを使い込んでいるので、これからの鑑賞にはポイントを押さえながら行かないと、集中力が切れそうです！
歴史上の著名人達の首塚のようですね～(笑)
その後に、口直しのイケメン男子が出てきました…？
そして、ミノア文明の展示エリアに入っていきます♪ いきなりこのマスク（アガメムノン？）の登場です！
いろいろな金細工の装飾品が、多く出土しているようです。
そして…この造形です！
現代彫刻のような、シンプルで美しいフォルムですね～🎶
そして”アクロティリ遺跡”からの出土品の展示です♪
これが”ボクシングをする少年”の壁画です！ 思っていたより大きい壁画で美しいのですが、残念ながら発掘された壁画部分が少なすぎるので、この絵の構図や解釈（下絵部)の信憑性に疑問が残りそうな印象を受けました…？
そして、夢中に観ているうちに時間を忘れてしまっている自分に気づいてしまったのです😱
ワーッと思って時計を見たら、この骸骨の様にゾックっとしてしまいました！
1時間以上の遅刻です！ 慌てて壺絵のエリアをぶっ飛ばして待ち合わせ場所へと急ぎましたが･･･？ 待ち合わせ場所にワイフがいません！･･･？？ 下のフロアへと探しに行こうとしたら、ワイフが階段を登ってくるので”やあ！”と声を掛けたら”やあ！”じゃないわよ！！っと こっ酷く叱られました～！
ワイフが落ち着くように素敵な”天使？”なんか見せながら、計画の修正を申し出ました。午後の計画(古代アゴラとヘファイトス神殿)はキャンセルして、のんびりしようと･･･？･･･？
そして博物館からタクシーでホテルに戻って、のんびり寛いで気が静まってから・・・・・・食事に出かけました♪
アクロポリスが見渡せるレストランで、アテネ最後の遅い昼食をゆったりと時間を気にせずに楽しみました～(^^♪
そして、ホテルのロビーに集合してアテネ空港へと向かいます。旅の終わりはいつも辛いものですが、僕は旅の中で何かをやり残すことが、良い事だと気付いてしまいました♪ そうしておけば次のスウィッチが手元に残っている事になるのですから…(^^♪ 今回は”コレー”の撮影と、思いっきりワイフに怒られて断念した”古代アゴラとヘファイストス神殿”見学なのですよね～♪
などなど・と旅の記録を綴ってきましたが、買ってきたお土産を眺めながら旅の終了を再確認しています。これで今回の”ギリシャふた旅”は終了となりますが、お付き合い頂いた方々にはお礼を申し上げます。ありがとうございました😃(^^♪