子どもを迎えに行くXさんは、時間をつぶそうと園の近くをお散歩することが多いそうです。そんな彼女の姿に、ご近所の方々が声をかけて下さるとか。
ある時から、ご近所に暮らすというお婆さんが「今度、お家に寄りなさい」と声をかけてくれるようになりました。あの坂を昇った2件目の家が私の家だ、と説明してくれました。
その家は彼女のお散歩コースからちょっと離れていて、子どもの園のお迎えには余裕がなさそうです。
お婆さんは「ちょっと坂道がきついからね」と、家に寄りたがらない私の弁護をしてくれました。
最近、あのお婆さんを見かけないなと思っていました。
彼女の家の近くに行ってみようか、と何気なく家の建っている昇り坂の方へ向かいました。
つづく