好き勝手に立ち振る舞う校長がいました。教職員は、まるで子どものようだと揶揄しました。
サマンサは、校長室を焼き討ちにしました。黒焦げになった校長室の前で力なく座り込む校長がいました。
しかし、実際の校長はとても元気です。
よく見ると、そばに子どもがいます。子どもの霊に憑依されていたのです。
子どもですから、善悪の区別がありません。面白い、楽しい、だけで行動しますからやりたい放題です。思い通りにならないと気がすまない、霊なので物質世界を思い通りに出来ます。大人が注意しないと手を付けられなくなります。
憑依した子どもたちは、グループとなって行動します。
彼らは、東京大空襲で逃げ惑ううちに親とはぐれた戦争孤児たちです。
サマンサは、彼らを新しい親となってくれる人たちに授けました。新しい出発があると分かれば、彼ら子どもたちにも夢があります。
つづく