櫻葉ではなく、相櫻です(>_<)

BL的表現あり。これは素人自己満足のために書く妄想小説です!!実際のものとは一切関係がありません汗。

大丈夫な方のみ、前へお進みくださいm(_ _)m





きっちりカズくんに報告する相葉ちゃん。




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昨日とほぼ同じ時間。
お風呂に入ってから、オレはカズくんに電話した。
今日のことを話すためだ。
カズくんは……また話を聞いてくれてた。


「……ってことがあったんだよ」
『へぇ……なんか意外。翔さん頭いいし、もっと相葉くんの気持ちとかをうまく探って色んな案を出してくれそうなイメージだったけど』


それは確かに……そうかも。
だって進学コースだもん。頭悪いわけない。

というか、クラスの女の子が先輩のこと頭いいって知ってるぐらいなんだから……めちゃくちゃいいはず。

だから……言葉じゃなくて花の景色を見せてくれたのが、何だか特別感があって……めちゃくちゃ感動したんだ。
けど、あの景色。
ホントに綺麗だったんだけど、何であの景色なのかが未だに分かってないんだよね。

『翔さんってお花詳しいんだね』
「あ、うん……それ思った」

オレはまだ園芸専攻の授業を受け始めたばかりなのもあって、あの生徒ガーデンにある花、色々分かるようにはなったけど……今日先輩と見たヤドリギやネモフィラは知らなかった。
カモミールは……何となく知ってたけど。


「そういえばオレの専攻授業の話、園芸に関しては聞いてこなかったんだよね。色々知ってたからかな」
『まぁくんの誕生花、ヤドリギなんだ』
「あ、うん……そうみたい。先輩にさ、一昨日突然誕生日聞かれて、てっきりクリスマスの話でもするのかなって思っちやったよ」
『なんで5月にクリスマスの話なんかするのさ』
「呆れないでよ!オレだって思ったんだから」
『……わざわざ誕生日聞いて、誕生花が咲いてる場所にまぁくんを連れてってくれたわけだ』
「……咲いてはなかったよ。咲くのは4月ぐらいまでなんだって」
『へぇー……』

(どれを選んでも正解だよ)
(この景色が相葉くんを応援してくれるよ)


先輩の優しい声音と笑顔を思い出す。
そして……言ってくれた言葉を振り返ると、あったかい気持ちになった。


ふとカズくんが、何かを思い付いたように言った。

『まぁくんさ、花言葉って分かる?』
「花言葉?」
例えばさ、チューリップなら《思いやり》とか……その花が持ってる言葉みたいなやつ
「へぇー……知らないや。花って奥が深いんだね」
『ヤドリギ……ネモフィラ……それにカモミール……か』
「どうしたの、カズくん」
『まぁくんさ、やっぱり……勝手に自己完結しなくていいんじゃない?』


しみじみと花の名前を呟いたと思ったら突然、カズくんが言った。

「え、何それ」
『明日、風間くんに聞いてみな?多分翔さんがまぁくんに言いたいこと分かると思うからさ……』
「え?」
『……よかったね』
「え?もう……何か分かるなら教えてよ今ー」


結局カズくんは教えてくれなかった。


もし、目の前にいたら、多分すごくにやにやしながら、オレを見ているんだろう。
それだけは簡単に想像出来た。


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『ヤドリギ』『ネモフィラ』『カモミール』……不思議で粋な櫻井先輩。