櫻葉ではなく、相櫻です(>_<)

BL的表現あり。これは素人自己満足のために書く妄想小説です!!実際のものとは一切関係がありません汗。

大丈夫な方のみ、前へお進みくださいm(_ _)m





先輩と二人きりで相葉ちゃん、大パニック中(;´゚д゚)ゞ




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先輩が目を丸くしてる。

あぁもう……どうしようっ!

先輩の顔が見れなくて、下を向く。


「あ、あ、す、すいません……」

「………ねぇ、相葉くん」


先輩がオレの真ん前に座ったのが分かる。

……先輩の膝が視界に入ったっていうのもあるけど。

さっきよりお花みたいな先輩の香りが強くなったから。


「はい」

「顔上げて」

「…………はい」


今度こそ……怒られちゃうかもって思って、恐る恐る顔を上げると、櫻井先輩のすごく真剣な顔。

あぁ……ついにオレ嫌われちゃったよぉ~……。

と、半泣きになっていたんだけど。


「相葉くん?」

「は、はい……」

「何か悩んでるよね?」

「…………へ?」


オレは……先輩にそんなことを言われるなんて思わなくて、ポカンとしてしまった。

すると、先輩の方もまたキョトンとして。


「え、違うの?ニノが『相葉くん悩んでるみたいだから話聞いてあげて』って言われたんだけど」

「…………え?」


カズくん~~?

さっきのニヤッとした顔はこれかぁー!

無茶ぶりにも程があるよっ!

まさか……先輩に言うなんて。

先輩は、優しい笑顔を浮かべてた。


「俺でよかったら話聞くよ?」

「え……えっと……その……」


話を聞いてくれるってだけで、めちゃくちゃ嬉しい……けど突然過ぎて、何を言えばいいんだろ……。


先輩が好き過ぎて、色んな人に嫉妬しちゃうとか?

いや、さすがにキモいよね、それ。

あ、オレも先輩の番号知りたいです……?

いや、突然過ぎるでしょ。

オレも『翔さん』って呼びた……いやいや、そっちも突然すぎる!



え、どうしよ……


オレが口をパクパクさせる様を先輩は静かに見ていたけど。 


「そういえば、専攻何にするか決めたの?」


急に思い付いたかのように言った。


「専攻……?」

「うん、今全部受けてるんでしょ❓もうそろそろ決めないといけないと思うけど、決めたの?」

「そ、それは……」


そうだった。

オレ……それも悩んでたんだった。


「……決められてないです……」

「そうなんだ。どれも楽しい?」

「あ、はい!すごく楽しいです!」

「へぇ……どんなことしてるか教えて?」


先輩がにっこり笑って尋ねてくれたのが嬉しくて。

オレは、普通科の専攻授業で何をやってるかを聞いてもらった。



料理専攻はカズくんと受けていること。やっぱりみんなオレより手際が早いけど、料理のレシピが色々増えることがとっても楽しい。


農学専攻は、苗の植え付けや種まきや、畑の耕し方なんかが分かって興味深い。これを選ぶと、6月から米作りにも参加出来るみたいで……それは……とても楽しそうだなって思ってる。


園芸専攻だったら、花の寄せ植えだったり、庭作りだったり……あとブーケ作りやフラワーアレンジや盆栽なんかも学べるのが楽しそう。もうすぐ授業でブーケ作りをするって言ってた気がする。


飼育専攻では……動物のお世話をいっぱいさせてもらってる。……なんだけど、オレ掃除してるときとか結構大きな動物に追いかけられることが多いんだよな。でも楽しい。



先輩はオレの話を楽しそうに聞いてくれる。



時折『それってどんな料理?』とか『畑耕すのってやっぱり大変なの?』とか『オレは動物前にするとビビっちゃうんだよな……』とか質問や感想とかを言ってくれるから、本当に真剣に聞いてくれてることが分かる。

オレはますます嬉しくて、どんどん興奮して話をした。


そう言えば……とふと思う。


「先輩って専攻何なんですか?」

「俺?進学コースだよ」

「あ……コース選ばなかったら自然になるやつ……」

「フフフ。そうそう。俺さ、料理は壊滅的にセンスないし、農学専攻だと体力が追い付かなそうだし、飼育専攻だったら……相葉くんみたいに追いかけられそうだし」

「……くふふ」

「あ、笑ったな!?」

「え、あ、すいません……くふふ」

「フフフ」


先輩が動物に追いかけられる様子を思い浮かべたら、どうしても笑ってしまって。

でも……先輩もすごく笑ってくれた。

ひとしきり笑ったあと、先輩が言った。


「俺、別に勉強嫌いじゃないし。だから進学コースでもいいかと思ったんだけど……」

「はい」

「相葉くんのを聞いてると、どのコースも楽しそうだね」

「はい!とっても……楽しいです」



楽しいからこそ、どれを選ぶか悩んじゃうんだよね。






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先輩と二人きり、ちょっと緊張がほどけてきた相葉ちゃん。