櫻葉ではなく、相櫻です(>_<)
BL的表現あり。これは素人自己満足のために書く妄想小説です!!実際のものとは一切関係がありません汗。
大丈夫な方のみ、前へお進みくださいm(_ _)m





大野先輩が料理専攻を選んだ理由は……分かるかな❓




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「……聞いちゃダメでしたか……?」


オレが恐る恐る聞くと、大野先輩はいつものふにゃっとした笑顔。


「ううん、そんなことないよ?ただ……」

「ただ……?」

「うーん……」


……?

何でそんなに悩むんだろ。

先輩に怒ったりとかするわけないのに……益々気になる。


でも、おしゃべりの時間は、大野先輩と同じ青いネクタイをした人が大野先輩を呼びに来て、唐突に終わってしまった。


「あ、わりぃ。もう行かなきゃ」

「いえ、呼び止めてごめんなさい」

「頑張って」

「はい。ありがとうございます」


手を振りながら去っていく先輩の背中を見守る。

……結局聞けなかった。


何か……気になるけど、オレも時計を確認する。

今日は……部活、参加できるかもしれない。

園芸専攻の物置を片付けてる途中だったことを思い出し、植木鉢を抱えて廊下を走ったオレ。



間に合うといいなって思いながら。






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ガラッ



大急ぎで片付けて、弓道場への道を突っ走り、勢いよく扉を開けた。


「あれ?相葉くん、久しぶり」

「まぁくんじゃん、今日は間に合ったんだ?」

「……あ、うん……」


道場の真ん中には櫻井先輩とカズくんが座っていて、2人がほぼ同時に言った。

二人とも制服姿で、二人の間にはお茶が入ったペットボトルとコップが2つ。練習しないでおしゃべりしてたんだろう。


「………」


大野先輩は実習中だし。

櫻井先輩とカズくんが二人きりで道場にいたところで何の不思議もない。

ここのところ、2人でずっと練習してたなら、おしゃべりする時だってあるだろうし。


でも、でもなんつーの??このモヤモヤ感……


カズくんはいつものニヤニヤ顔。

櫻井先輩は……いつものふわふわした笑顔。

それすらも、なんだか……


「相葉くん?どうかしたの?」

「まぁくん?疲れてんの?」

「!あ、いや……」


しまった。

二人同時にそんなこと言われるぐらい、オレの今の顔は……不貞腐れた感じになってたかも。

胡座をかいていたカズくんがふいに立ち上がって、オレに近づいて来て、一言ボソリ。


「まぁくん」

「何だよ」

「……大好きな先輩にそんな顔見せちゃっていいの?」

「…………」


カズくんの背後に見える櫻井先輩は……不思議そうにこっちを見てる。

小首を傾げた様子が、すごく可愛い。

あんな可愛い先輩を見ても、カズくんは何も思わないんだよな。

……カズくんにまで嫉妬しちゃってどうすんだよ、もう。


「……ごめん」

「クククっ、まぁいいけどね?」


オレの肩をポンポンと叩いたカズくんのもう片方の手に何となく目をやると、カバンが握られてた。


「あれ、カズくん?何でカバン?」

「翔さん、あとはお願いしますねー」

「おう、任せとけ」


ん?何が任せとけ?

っていうか……カズくん、マジで帰っちゃうの?


「え、ちょっと待ってよ、カズくん」


オレはカズくんの制服のシャツを引っ張った。


「何が何だかオレ、全然分かんないんだけど?」

「え?だから、あとは翔さんとお二人でどうぞ」

「え?え?」

「最近二人きりになってなかったでしょ?俺も翔さんのこと独り占めしてたからお詫び」

「は?」

「じゃ、後はごゆっくり」


は、はぁっ~?!

カズくん、いきなりどうゆうことだよ!!?


「じゃあ、お先に失礼します」

「お疲れー」


にっこり笑って、櫻井先輩に手を振ったカズくんは無情にも突然の状況に慌てふためいているオレを放置して、ホントに帰っちゃった。





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カズくんの無茶ぶり発動~(O゚皿゚O)