櫻葉ではなく、相櫻です(>_<)

BL的表現あり。これは素人自己満足のために書く妄想小説です!!実際のものとは一切関係がありません汗。

大丈夫な方のみ、前へお進みくださいm(_ _)m







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櫻井先輩は料理が全く出来ないらしい。

掃除や洗濯は何とか出来るけど、料理だけは才能の欠片もないって、ゲラゲラ笑った。



爆笑する先輩に、釘付けになりつつも、気になる。

幼なじみだからってお弁当まで用意してあげるのかな、普通……



オレは両親が不在がちだし、料理は出来なくもないけど、お弁当だけは二宮のおばちゃんがずっと作って持たせてくれてる。

カズくんは結構小さい頃から自分でお弁当を入れるから、おばちゃんはオレに作るのが楽しいって言ってたっけ。



カズくんはオレにお弁当なんか作ったことない……たまに味見とかはさせるけど。


え?先輩たち、仲良過ぎない……?


オレのモヤモヤには一切気づかない風の櫻井先輩は、大野先輩がお弁当の蓋を開けてあげると、歓声を上げた。


「うわぁ~!美味しそう」

「唐揚げ多目に入れたから、たくさん食べていいよ」

「うわ、マジで?やった!」

「……!」


……お弁当を前に目をキラキラさせる櫻井先輩が、とっても可愛くて、でも複雑で。

オレはお弁当の蓋をまだ開けてないのに、カチカチ箸を動かしてた。カズくんが苦笑する。


「まぁくん」

「なに?」

「どうでもいいけどさ、蓋開いてないよ?」

「え、あ、ホントだ」

「動揺しすぎでしょ」

「う……」


カズくんには心の中を見透かされてしまう。

オレのお弁当の今日のメインはトマトソースのかかった大きなクリームコロッケ。それからマカロニサラダに、ほうれん草のグラタン。それからオムライス。

洋風のお弁当。


対して大野先輩のお弁当は見ていると和風のおかずが多い。唐揚げに卵焼きにほうれん草のごま和え、きんぴらごぼう……確かにすごく美味しそう。


ちなみにカズくんのお弁当は和風洋風どっちのおかずも入ってた。



「「「いただきまーす」」」

「……いただきます」


オレはちょっと遅れて、手を合わせた。