櫻葉ではなく、相櫻です(>_<)
BL的表現あり。これは素人が自己満足のために書く妄想小説です!!実際のものとは一切関係がありません汗。
大丈夫な方のみ、前へお進みくださいm(_ _)m
弓道場に二人きりでドキドキの相葉くんです♪
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「先輩は……」
「ん?」
「その、大野先輩とは一つ違いなんですよね」
「うん……あぁ、言葉遣い気になった?」
「い、いいえ!そんなわけじゃ……」
何で大野先輩の話をしようと思ったのかわからない。確かに、ただの先輩後輩というには、櫻井先輩の態度は砕けすぎてる気はしてたけど。
……単に俺が静かになるのが嫌で、手っ取り早く話せる内容が大野先輩のことだっただけなのかも。
静かになったら、さっきからすごく主張してくる心臓の音が、櫻井先輩にも聞こえちゃうかもって心配になっちゃって。
……そんなわけないのに。
櫻井先輩が口を開いた。
「俺と智くん、幼なじみなんだ」
「え?そうなんですか」
「うん。弓道始めたのも、智くんがやってるのが、子供ながらにカッコよく見えてさ」
一緒の教室通ってたんだよ、って先輩が笑って。「そうですか」って答えた。
自分から聞いておいて何だけど、オレ今すごく複雑な気持ちになってる。
昨日会ったばっかりの大野先輩は、ずっと笑みを浮かべていて、時折爆笑して、その場を和ませてくれて。いい人なのに。
何かこう……胸の奥がズキッとした。
オレは普通に相槌を打ってたと思うんだけど。
「相葉くんと二宮くんも幼なじみなんだよね」
「あ、はい」
「それと一緒だよ」
「え?」
先輩がまたふわっと笑った。
どうしてそう言ってくれたのか分かんないけど、最後の一言にオレは救われたような気持ちになった。
つまり、櫻井先輩と大野先輩はオレとカズくんみたく、親友以外の何物でもないって言ってくれてる気がして。オレの勝手な想像だけど。
気づいたらオレのコップは空になっていて、先輩もちょうどお茶を飲み終えたところだった。
「さぁて、今日はどうしようか?」
「あの……練習はもういいんですか?」
「うん。もう結構やった」
そんなにずっと集中力続かないんだよ、って先輩はまた笑う。よく見たら額に少し汗が滲んでた。それが何だか色っぽくてドキッとする。
「あの……疲れてますよね」
「うん。まぁね……だからいい見本はみせられないかも」
「そう……ですか」
「あれ?もしかして落ち込んでる?」
「えっ」
櫻井先輩がオレの顔を覗き込んでそう言ったからびっくりして、ほっぺを思わず両手で押さえた。
それを見た先輩が何故だか吹き出した。
「くすっ……でも、そうだなぁ……」
先輩は唇に手を触れて何やら考えて、その仕草がどことなく可愛くて。
やがて急に思い付いたように、目をキラキラさせた。
「じゃあさ、ちょっとやってみない?」
「え?」
にっこり笑った櫻井先輩。
オレは……無茶ぶりだと思いつつ、その笑顔と綺麗な瞳につい見とれてしまった。