櫻葉ではなく、相櫻です(>_<)
BL的表現あり。これは素人自己満足のために書く妄想小説です!!実際のものとは一切関係がありません汗。
大丈夫な方のみ、前へお進みくださいm(_ _)m









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次の日、オレは教科書を購入するのにまた学校へ来た。

カズくんは既に用意が終わっていたし、昨日弓道場に付き合わせたのもあるから、誘わなかった。



入学式の日は新入生の勧誘ばかりであまり活動していなかった部も今日は違う。

購買部へ行くまでの間に音楽とかランニングの掛け声とか発生練習とか、とにかく色んな音が聞こえてきた。


昨日は閉まっていた武道館も、今は柔道部と剣道部が練習しているみたい。

何かすごい野太い声が聞こえてくる。


教科書を抱えて歩いていたオレは、ふと、脇の桜のトンネルに目が行った。

そのトンネルの下には弓道場。



今日は……いるのかな?



時刻はもう10時過ぎ。

二人とも朝早く来ることが多いって、大野先輩が言っていた。

どうしても体育学科の専攻がある女子に優先で、先輩たちは彼女たちに混じって練習するよりは、静かな時間にする方が好きなんだとも。

まぁ、女の子たちからしたら、先輩たちいたら集中出来ないんじゃないかなって思わなくもない。


「……」


両手に教科書を抱えてるけど、どうしても気になったオレは、弓道場へ向かう階段を下りてみることにした。



とはいえ。

……いたら、何を話したらいいんだろう。


冗談風にしたとはいえ、ほぼほぼ初対面で告白してきた変な後輩だしな、オレ……


「うわっ!!」


考え事しながら降りていたせいか、弓道場の入り口の数段前で、オレは思いっきり階段を踏み外した。


バターン!!バサバサバサ……


「いってぇ……」


思いっきり尻餅をついて、持っていた教科書に埋もれたオレ。

あー……教科書買ったばっかりなのに……


すると。

ダダダっと物音がして弓道場の扉が勢いよく開いた。そこに立っていたのは、弓道衣と袴姿の櫻井先輩。


「あ……先輩」

「え、相葉くん!?……大丈夫?!」
「だ、大丈夫です……」

「すげぇ物音したから、マジでびっくりしたよ」


実はケツがめちゃめちゃ痛いけど……手も擦りむいたけど。多分全然大したことないはず。
櫻井先輩が、オロオロしつつもオレの手を引っ張って起こしてくれた。


「立てる?」

「す、すいません…」


先輩は散らばった教科書も砂ぼこりを払いながら拾ってくれた。

昨日といい、今日といい、オレはこの人にカッコ悪いところしか見せられていない。

結局オレが痛みと櫻井先輩の登場に驚いて固まってるうちに、ぶちまけたもの全部集めて俺に持たせてくれた。


「で、どうしたの?相葉くん……また練習見に来てくれたの?」

「あ、はい!!」


オレがここに来た口実を作ってくれて、オレはめちゃくちゃ嬉しくなる。

そうすると、今度はクスッと笑って、教科書を指差した。


「……教科書買った帰りなのに?」
「……は、はい……」


その笑顔がどこか色っぽくてドキッとして……オレは俯きながら頷く。


「そう。じゃあこっちに来て?」


先輩がそう言って、弓道場に促してくれて、オレはホクホク笑顔でのこのこ付いていった。









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先週、先々週と図らずも三日間ずつしか仕事してなくて、今日からは当たり前な5日間勤務…長い(|| ゜Д゜)