すっかり夜になった。
夜の聖地巡礼は良い事もあれば、悪い事もある。しかし、悪い事のほうが圧倒的に多い。
5月5日 土曜日 19:30
笛吹川フルーツ公園から、次の目的地"ほったらかし温泉"へ向かう。徒歩20分程だ。
遠そうに見えて、大して遠くない。
案外余裕に思えた。こりゃ楽勝だ。
しかし、全然楽勝ではなかった…。
事実、道を歩く人の姿は殆どない。足を進めるにつれ、街灯が減っていく。そして、ついに、「暗黒の領域」へと来てしまった…。
もう、道が何処へ続いているのかすらわからなくなった。懐中電灯持って来ればよかった。こりゃ、うっすら見える排水溝を頼りにして行くしかない。
また、頼りになるものはもう1つあった。それは、道を走る自動車であった。
自動車が来る度に光が照らされる。安心するかと思いきや、「轢かれたらどうしよう」という不安もあった。
不安な足元をひたすら進めていくしかない。
とにかく、
5月5日 土曜日 19:50
ほったらかし温泉に到着。すると意外な事に、大勢の観光客で賑わっていた。「暗黒の領域」とは正反対の世界が広がっていたのだ。
歩行者は少なくても車の通行量だけは多かった為、それだけ客も多いという事だ。更に、あの道、ほったらかし温泉とパインウッドキャンプ場で行き止まりとなっているとなれば、この場所に人が沢山集まっていてもおかしくない。普通に考えたら容易に推測出来る事だった。
本日最後のスタンプを押し、とりあえず時間は確保してあるので入浴する事にした。
ちなみに、ガチの終電は山梨市発21:50と遅め。ここから山梨市まで1時間で戻れると仮定すると、残り時間は1時間程度。多くはないが、少なくもない。
ここでとある問題が出てきた。
作中で野クルメンバーが入ったのはどちらだ…。
とはいえ、向こうは女湯、私は男湯だから、同じ湯に浸かれるとは限らない。そんなのどうでもいいよ。
作中でどちらに入っていたか、分かる方教えてください。
………
相変わらず、浴場内も、浴槽内も人で溢れていた。遠くから露天風呂の浴槽を見つめる。人がサルのようだ。
甲府盆地は綺麗な夜景と化していた。とりあえず明日も今後も頑張ろうと思えた。それだけでいい思い出となった。



