わたしが『誕生学』という言葉を知って5年ほどになりますでしょうか。
「生まれてきたことが嬉しくなると、未来が楽しくなる」をコンセプトに
「生まれてくる力を伝える」ライフスキル教育プログラムだそうです。
ライフスキル教育プログラムというのは、WHОが「心の健康を高め、
自分や他者を大切にし、精神障害・問題行動を予防するためのもの」と
定義しています。
「誕生学」という言葉は、誕生学協会というところの造語です。
わたしがこの言葉を知った当時は、妊娠・出産を控えた女性と
その家族を対象に、解剖生理学などを通して、生命の誕生に関わる教育を
語るもの、と捉えておりました。
最近、わたしが住んでいる町で思春期の子どもたちを対象に
「誕生学」の講座をしていると知り、ある中学校での
出前講座を中学生に交じって(*^.^*)受講させていただきました。
講座を始める前に、全員に小豆一粒が渡されていました。
女性の講師が「この小豆一粒の大きさっていうのはね、あなたたちが
お母さんのおなかの中で、人として形成しはじめた時の心臓の大きさ
なんだよ~。」と北海道弁ならではの優しい口調で語りかけます。
自分たちがどのようにしてこの世に生を享けたのか、生まれてくる力が
こんなにも強いんだから、生きる力はもっともっと強いはず、と。
時には具体的に、分かりやすく、語るというより訴えるように。
わたしには内容も然ることながら、子どもたちの反応がとても興味深いものと
なりました。子どもたちは真剣に身を乗り出して聴いていました。
私のすぐ前で聴いていたある女の子が、おしまいに配られたアンケートに
こう記入していました。
「命の尊さを真剣に話してくれたのを、初めて聞きました。これからは
もっと、自分のことも友達のことも大切に思いたいです。」
覗き見しちゃったのですが(;^_^A、素晴らしいことだなと思いました。
わたしは看護師として、大人のエゴや周囲の人の心の闇に翻弄されて
心身が傷つき悔し涙を流す子の背中を、ただ黙って摩ってあげることしか
出来ないでいる自分に、腹立たしい思いもしてまいりました。
けれども、「生命の神秘」、「生まれてくる力」のお話を聴くことによって、
子どもたちには自尊や思いやりの感情が育つのだなぁと思いました。
自尊感情が育っていれば、心身を大切に出来るでしょうから。
将来的に「子どもたちの生きる力」を育むお手伝いを、どんな形でも良いので
させていただけたらな、と強く思うことができました。(=⌒▽⌒=)