月光の明るいさまを詠まれたものです。
私の好きな僧侶の一人に明恵上人(みょうえしょうにん)という方がいます。
40年にわたって自分が見た夢を書き綴っています。
今でいう精神分析に通じることを、フロイトやユングよりおおよそ700年前に行なっていました。
明恵上人は、何をやったかと言いますと。瞑想による意識の改変でした。
実践的瞑想法でした。
その代表的な言葉が「あるべきようは」です。
「あるがままに」〔母性的〕というのでもなく、また「あるべきように」〔父性的〕でもありません。
善と悪、白と黒などの違いを認めながら共和する心が大事だということです。
臨機応変、即応性と融通性があった僧侶の一人でした。
静かで透明な生き方、そしてそのシンプルな教え、「あるべきようは 阿留辺畿夜宇和」
は、今なお、現代を生きる私たちに一筋の光を投げかけています。
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