私たちは「不思議なご縁ですね」とか、「袖すりあうも他生の縁」と言ったりしますが、ご縁という言葉を大切に育んできたのが日本の文化であります。
この世のあらゆるものは、原因と縁、条件が重なりあって成り立っています。
私たちは、そのご縁を大切に受け取り育んでいこうとしてきたのです。
よく、良縁、悪縁という言葉を聞きますが、実は縁に良いも悪いもないのです。
問題は、そうしたご縁をどう生かしていくかです。
柳生家の家訓に
小才は縁に出会って縁に気づかず
中才は縁に気づいて縁を生かさず
大才は袖すり合った縁をも生かす。