除夜の鐘の起源は中国の宋の時代です。

当時は朝夕の一日二回、百八つの鐘をついていたそうです。

室町時代になると除夜にだけつくようになり、いつの間にか百八つの煩悩を消滅させるためだと解釈されるようになりました。

では、どうして百八つなのでしょうか?


いくつかの説がありますが、二つ紹介しましょう。

一つは四苦八苦起源説です。



私たちを悩ます根源を四苦八苦といいます。

「4×9+8×9」=108


二つ目は煩悩発生原因説です。

煩悩が発生する身体や心などの機能、思い、時間などから導きだされた方法です。




1、煩悩を生む人の六感覚機能

(目、耳、鼻、舌、身体、心)

     ×

2、六機能が感じる三つの思い

(好き、嫌い、同じ)

     ×

3、三つの思いの二つの内訳

(きれい、きたない)

     ×

4、煩悩を発生させる三つの世界

(現在、過去、未来)


 鐘が鳴ったら、鐘の音に合わせ煩悩を一つ一つ、つぶやき、忘れる。


 煩悩のネタがなくなったら旧年のよろこびを一つ一つ話、実感してかみしめる。


 百を越えたら、新年に燃えるテーマを熱く語る。




除夜の鐘をうつ人も聴く人もこの気持ちです。


除夜の鐘でいやなことは忘れ、今、生かされていることに感謝し、前向きに新年のスータートを切ってはいかがですか。




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