釈迦さまの生涯を大きな節目として8つに分けます。


その第一番目が降兜率(ごうとそつ)です。



まず兜率天の位置について簡単に説明しておきます。


神様の住む場所が天界です。


まず欲界(よっかい)・色界(しきかい)・無色界(むしっかい)の三つに大きく分けられます。


人間の世界は欲界の下です。


欲界に属する天を六欲天といいます。


他化自在天(たけじざいてん)

化楽天(けらくてん)

兜率天(とそつてん)

夜摩天(やまてん)

とうり天

四大王衆天(しだいおうしゅてん)


この六欲天に住んでる天の方々の説明も面白いですが長くなるので今回は省略しますね。


お釈迦さまはこの欲界の下から4番目の所で56億7千万年と言われる修業されていました。



お釈迦さまの次の方が只今修行中の有名な弥勒菩薩です。



そして兜率天での修業もすみ、いよいよ人間界に生まれようとした時に、お釈迦さまは、まず、誰の所で生まれるかをお決めになったのです。


そして母親はマーヤーと言いますが、幻という意味です。(お釈迦さまを生んですぐに亡くなられました。)そして夢で懐妊することを告げています。



ここで大事なことは子供が親を選んでいます。


そして願って生まれたんじゃない、ではなく、願って生まれたのです。



親を選べないのではなく、親を選んでます。


親は子を選べない、子に選ばれれ親になっています。


子供を作るのではなく、授かり、預かっています。



そしてなぜお釈迦さまの人生が誕生からではなく降兜率から始まっているのかが重要なのです。


今私たちは満年齢で年を数えていますが昔は数えで年を数えてました。



満年齢だとたとえば今10月25日ですが、誕生日が7月25日で30歳だとします。

正式には30歳と3か月です。

数えだと31歳になります。

この3か月間も生きているにもかかわらず省略してしまっています。



生きるとは息の力です。



母親の胎内にいる時は代わりにお母さんとお父さんが息をしてくれています。


ですから生まれて1歳と数えます。


降兜率だけでもこれだけのことを実は教えていただいています。



後7つの場面(2托胎(懐妊)3出胎(誕生)4出城(出家)5降魔6成道7初転法輪8涅槃)にも多くの事が隠されていますが、また機会があったらお伝えします。