話芸の世界では前座の方が名人のような話し方をするとお客さまは帰ってしまう、
そういうのは一番いけないことと叩き込まれてきたそうです。

下手でも一生懸命に演ずるとお客さまも納得してくれると言います。

[『らしく』しなさい。『ぶる』んじゃないよ。]
と教えられるのです。

話には、人生経験、熱意や思いやり、その人の全部が出るといいます。

よくいわれるのが、『人間関係の基本は、自分が変われば相手も変わる』といわれます
これは仏教の教えと同じなんです。

嫌な人と思って接すれば、相手もそう思いますし、好感を持って付き合えば、友好的になります。

要は『心から心に向けて話すこと』が大事なことになってくるのではないでしょうか。

話す時も聞く時も自分の人間性全部をかけて話、また聞くことによって心に届くのだと思います。