イタリアで、母親が61歳になる息子の帰りが夜遅いと怒り、家の鍵を取りあげて、『悪行が多い』と警察に駆け込む騒ぎがありました。
これに対して還暦を超えた息子はこづかいもくれないと反論。
警察を唖然としたといいます。
思わず笑ってしまいますが。
お釈迦さまのお話にこんな話があります。
幼い時に父の屋敷を出て、放浪しながら他国で貧乏暮らしを続けている男性がいました。
知らないうちに本国へもどり、父と再会した所、父は、すぐ我が子だと気づきますが、男性は気づきません。
男性を屋敷で働くようになりました。
父は息子に始めは、汚れ仕事をさせ、徐々に重要な仕事へと段階的に導いてゆき、
臨終の時に『この男性は私の実の子で、跡継ぎです。』
と真相を明らかにしました。
男性は莫大な財産を相続します。
父とは、お釈迦さまのことで、男性は私達です。
導きにより最後にはすべての人が、最高の境地に達することができるお話です。
私たちは宇宙の子でありながら、そのことを忘れて放浪している男性とは、まるで私たちのようです。