昨夜(金曜夜)は、2階で寝てしまい、しゃもじに可哀想なことをしてしまった。



なので、今夜(土曜夜)は何がなんでもしゃもじのそばに居ようと決めた。  



ふと主人がしゃもじを抱き上げたとき、心拍がかなり弱いことに気づき、

「もうお別れかもしれんな。」と。。



私も、しゃもじの様子を見る限り、今夜がやまだと思っていたし、覚悟していた。



もう苦しまずに、スーッと眠るように逝かせてあげたかった。



しゃもじのそばで、頭を撫でながら

「しゃーくん、もう頑張らなくていいんだよ。ラクになっていいんだよ。もう十分頑張ったよ」と言い続けた。



娘もそばでうたた寝しながら、しゃもじを見守っていた。



しゃもじは寒い玄関のダンボールハウスに行きたがったけど、娘が辛くて見てられないと、リビングにしゃもじを連れてきた。



日曜朝4時過ぎ、しゃっくりのような症状があり、目の焦点も合っていないようだった。



4時半すぎ、主人が2階の寝室からトイレのため下りてきた。



「しゃーくん、おまえ頑張りすぎや。もうラクになればいいぞ。」

と主人がそう言いながらしゃもじを撫でると、



ムクっと起き上がって、



「ナァァァァァ…」と大きく泣いた。



その後、また横たわってしまった。



えっっ、そんな力が残ってたの?!

と、家族でびっくりしながらも、涙が止まらなかった。



今思えば、主人に最期のお別れだったのかな。



3ヶ月間、毎日点滴してくれた主人に、最期の力を振り絞ってお礼を言ったのかもしれない。



その後、主人は、



「俺、こういうのダメやし、上でもう一寝入りしてくるわ。しゃもじ、じゃーな。」と涙を拭いながら階段を上がっていった。




5時30分、嘔吐と吐血。



痙攣のような症状とともに、足がピーンと真っ直ぐになり、そのまま動かなくなった。



あぁぁ、しゃもじ、逝っちゃった…



娘と2人で、しゃもじに抱きついて、泣いた。



さよなら、しゃもじ。



ほんとによく頑張ったよ。



最期まで必死に耐え抜いて、私達の手を煩わせることもなく、ほんとにほんとにかっこいい生き様だった。。



冷たくなる前に、しゃもじの目をそっと閉じて、頭と手足をくっつけて身体を丸く整えた。



娘が、2階で寝ている主人をすぐに起こしに行った。



「しゃーくん、逝ったよ」

娘の声で、主人は飛び下りてきた。



「しゃーくん、よう頑張った。ご苦労さんやったな…」

主人も泣いていた。



辛いから死ぬところは見れない、という主人のために、亡くなる1時間前にちゃんとお別れをしたしゃーくん、すごいよ。。



私も、最後の夜はしゃもじのそばに居て、ちゃんと見送ることが出来た。



しゃもじは、まるで全てをはかったかのように消化していってくれた。