吐血4日目
自力でご飯も食べず、水も飲まず、給仕も出来ず、吐血も止まらず。。
でも脱水で苦しむのは可哀想だから、できる限り点滴だけはしようと、家族で決めた。
辛いけど、もうあとは、少しでも苦しまずに、穏やかに、スーッと息を引き取ることだけを願った。
しゃもじの為に買ったペット体重計で、毎朝体重を計った。
3.9キロ
3.6キロ
3.4キロ
一日で300gも減っていく体重。
計るのも、数値を見るのも辛かったけど、点滴の量に関係するので計ざるを得なかった。
もう骨と皮になったしゃもじ。
寒いところでじっと下を向いて耐えていることが多くなった。
フラフラな足で、トイレに行こうとするが、とうとう手前で漏らしてしまった。
申し訳なさそうにしてるしゃもじを見て涙が止まらなかった。
「いいよ、いいよ、トイレで出来たね、えらいよ、しゃーくん。」
精一杯ほめた。
みんなと暖かいリビングにいるのを避けるかのようだったので、玄関にダンボールハウスを作り、下に電気毛布を敷いた。
物置にも毛布を敷いて、居場所を作った。
仕事場の片隅のカゴにも、電気毛布を敷いて居場所を作った。
しゃもじが最期に望む場所で、逝かせてあげたかった。